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ソテツキリン(パイナップルコーン)の育て方
ソテツ?パイナップル?コーン?ユニークな姿をもつ多肉植物
ソテツキリン(パイナップルコーン)
ソテツキリンは形がユニークでソテツとパイナップルとコーンがあわさったような姿をしている多肉植物です。ゆっくり成長するので、室内の観葉植物や鉢植えでベランダで楽しむのに向いている植物です。初心者でも容易に育てられるのでおすすめです。
植物名:ソテツキリン
別名:パイナップルコーン
学名:Euphorbia Sotetsukirin
和名:蘇鉄麒麟
英名:Christ Plant
科目:トウダイクサ科
属名: ユーフォルビア属
原産地:日本の交配種
花言葉:早くキスして、逆境に耐える
特徴
ソテツキリン(蘇鉄麒麟)は、ソテツのような、パイナップルのような株姿をもつ観葉植物で、その見た目から別名「パイナップルコーン」とも呼ばれています。たしかにコーンのようにも見えますね。
日本で品種改良によって作りだされました。交配元ははっきりしていませんが、鉄甲丸や峨眉山がもつ特徴をあわせもっているので交配の一つではないかと言われています。ソテツキリンはとても強健で育てやすい多肉植物です。独特な肌質を作っていて、ソテツのような幹肌と生長点から生える葉のバランスが、まさにパイナップルのように見える植物です。
環境
ソテツキリンは日当たりを好みます。光がないと徒長して弱々しい印象になってしまいます。理想は午前中に日当たり、午後に半日陰に移動させて育てるのがベストです。ただし、株がまだ小さいうちは強い直射日光のダメージを受けてしまわないように、半日蔭か、室内だと窓際に置いてカーテンで日光量を調整するようにしてください。
暑さには強いのですが、加湿が苦手です。夏の間は、戸外で大丈夫ですが、水はけと風通しの良い環境で管理しましょう。
ソテツキリンは10℃を下回ると凍傷で枯れてしまいますので、冬の間は、室内の日当たりのよい窓際で管理しましょう。
水やり
夏の間はソテツキリンの発育期にあたります。週に1回を目安に土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。春と秋の目安は2週間に1回ほど。
冬は休眠期にあたるので、ほとんど必要ありません。月に1回程度を目安に与えましょう。
また、通年して霧吹きなどで葉水はしてあげましょう。
肥料
基本的に必要ありません。もし施す場合は、成長期の夏に希釈した液体肥料を与えるくらいで十分です。
むしろ多肥にきをつけます。
土
水はけのよい土を好みます。市販のサボテン用の土か多肉植物用の土がよいでしょう。
配合土の場合は、玉土3:鹿沼土3:軽石3:腐葉土1の割合がおすすめです。軽石を川砂に置き換えてもよいでしょう。
増やし方
ソテツキリンは一年草ではありませんが、耐寒性が低いので、10℃以下の環境では生長しません。
増やし方としては、挿し木が一般的ですが、最適期は、春から夏にかけてとなります。
脇から子株が生えてくるので、消毒したハサミかカッターで切り離します。その際に出てくる樹液はかぶれますので、必ずゴム手袋をして行いましょう。茎を切り取った際に出た樹液を洗い流すか拭き取るかして、挿し木をします。
もしソテツキリンのパイナップルのような形を楽しみたい場合は、脇芽が出たら切り取っていくようにするのもおすすめです。