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柿がよく実る年となりにくい年があるのはなんで?
ースタッフが現場でお客様からいただいた質問をお答え致しますー
『柿がよく実る年となりにくい年があるのはなんで?』
庭に柿を植えていらっしゃる、お客様からの相談です。
柿は、実が沢山なる年とならない年が交互にくることは良く知られています。
それでも毎年、実の収穫を楽しみたい方へ。
どうすればよいのでしょうか。
柿は実りが多い年・少ない年を交互に繰り返す植物として知られています。
「なり年・不なり年」、「表年・裏年」などと呼ばれますが、専門用語でいうと隔年結実(かくねんけつじつ)といいます。
これは、柿は、開花から実の成熟するまでの期間が長いために、大きい実を育てる過程で、たくさん実をつけてしまうとその分エネルギーをいっぺんに使い果たしてしまいます。栄養分を果実に使うので、枝の成長は十分でなく花芽ができにくくなってしまいます。
なので、たくさんとれた年の翌年は花があまり咲かずに実が少なくなる現象が起きるのです。でもこれが柿の木にとってはよい充電期間となって、再び枝が充実し花芽がよくできて次の年はまたたくさんの実をつけます。
これが自然のサイクルです。
では、毎年安定して実の収穫を楽しみたい場合はどうすればいいのでしょうか。
農家などでは、実の数を安定させるために毎年剪定をして枝を調整したり、実の数を調整しています。
つまりは、剪定と摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)を適切に行うことにより毎年安定した収穫が見込めます。
柿の剪定
休眠期にあたる11月から3月の間、落葉したころに行うのが最適時です。
徒長している枝や、内側に向いている枝、上に伸びている枝などを剪定します。同じ方向に向いている枝などもあれば1本に絞りましょう。
摘蕾(てきらい)
5月に入った頃、開花までに雌花の蕾を摘み取る作業のことです。1本の枝に蕾を2~4個残すように減らしましょう。
摘果(てきか)
6月下旬~7月上旬頃、生理的に落果する実が終わり次第すぐに行いましょう。
形がよく、へたの大きい実を選んで残りの実を取り除く作業です。1本の枝に1~2個を目安に残しましょう。
柿はそのままにしておくと毎年確実に実が成る種類の果樹ではありません。剪定しない場合は隔年結果という年がでてきます。
毎年美味しい柿の実の収穫を楽しむために、しっかりと剪定・摘蕾・摘果を行うとよいですよ。
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