お庭づくりの豆知識や、日々のこと
アガパンサスの育て方
初心者でも育てやすく、夏場の花壇をさわやかに彩る人気の花
アガパンサス
清涼感のある青紫色や白色の花を咲かせる植物です。耐暑性が強いので夏の花壇を涼しげに彩る人気の園芸種です。
植物名:アガパンサス
学名:Agapanthus
和名:ムラサキクンシラン(紫君子蘭)
英名:African lily
科目:アガパンサス科
属名: アガパンサス属
原産地:南アフリカ
花言葉:恋の訪れ、ラブレター、知的な装い
特徴
南アフリカ原産のアガパンサスは5月下旬~7月頃に、光沢と厚みのある葉が茂った中からまっすぐ花首を立ち上げて放射状に清涼感のある花を多数咲かせる多年草です。立ち姿が優雅で美しく、大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられています。
また、性質も丈夫で、植えっぱなしでもほとんど手がかからず、公園などの花壇やコンテナの植え込みに利用されます。
交配種の種類が豊富で草丈は小型の30㎝~大型の1mまであり、花の形もバラエティーに富んでいます。
冬でも葉が枯れない多年草タイプのものと、冬になると地上部が枯れる宿根草タイプのものがあります。またその中間種もあります。
なお、花が子房上位であることから長らくユリ科に分類されてきましたが、アガパンサス科として独立が適当のようです。
環境
環境に良く順応して育つ丈夫な植物ですが、基本的に日当たりと水はけのよいところを好みます。土質もほとんど選ばず、乾燥にも耐え、日陰でも育てられますが、花つきは悪くなります。常緑種は比較的温暖な地域に適し、耐寒性の強い落葉種は寒冷地に適します。
育てやすい植物ですが、冬期に土中が凍結しないように防寒が必要です。
アガパンサスは豊富な品種によって草丈が違うということと、多年草で数年でかなり大きくなるので、地植えの場合は隣の植物との間隔は大きくとったほうが良い植物です。
水やり
太い根が地中深く張るので、乾燥にも強く、地植えの場合は水やりはあまり必要ありません。様子をみて雨の少ない時期に土の表面が乾燥しているような場合は水やりを行いましょう。
鉢植えは、用土が乾いたらたっぷりと与えます。特に春の成長期はやや多めに与えるとよいでしょう。
アガパンサスは、過湿には弱いので根ぐされに注意します。
肥料
土や環境を選ばない丈夫な草花です。植えつけ時に堆肥や腐葉土をよく混ぜておけば、肥料は必要ないといえます。
花付きをよくするために施す場合は、春と秋に置き肥か液体肥料を数回施します。
土
あまり土を選ばない植物ですが、水はけのよい用土を好みます。
配合土の場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合がおすすめです。一般の草花用培養土でも問題ありません。水はけをよくするために軽石や鹿沼土などを1割程度混ぜてもよいでしょう。
地植えにする場合は植え付けの前に腐葉土などの有機肥料をたっぷり混ぜ込んでおくとよいでしょう。
剪定・管理
花が終わったら、花茎の根本からカットする、花茎切りをしましょう。
タネをとりたいときは必要な分だけ残しておくとタネが収穫できます。
株の込み具合によっては、株分けや芽数の整理を行いましょう。