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カシワバアジサイの育て方
柏の葉に似た葉をもつ丈夫で育てやすい紫陽花
カシワバアジサイ
柏の葉にそっくりなことからカシワバアジサイと呼ばれ、丈夫で育てやすいアジサイです。開花期間も比較的長めで、その美しさをじっくり鑑賞できます。初心者向けのアジサイといえます。
植物名:カシワバアジサイ
学名:Hydrangea quercifolia
和名:柏葉紫陽花
科目:アジサイ科
属名:アジサイ属(ハイドランジア属)
原産地:北アメリカ東部
花言葉:慈愛、清純な心、魅力ある人
特徴
カシワバアジサイは、北アメリカ東部原産のアジサイの仲間です。丈夫で育てやすく、花の少ない初夏に開花し、花も美しいために世界で広く栽培されています。
花は、白い花を咲かせます。花が咲く時期は5~7月。そのまま剪定せずに開花させていると、花色が白からピンクや緑色へ変化していきます。開花期間は比較的長めなので、その美しさをじっくりと鑑賞できます。
耐暑性・耐寒性ともに高く、多少の日陰でも育ちます。鉢植えよりも地植えでの栽培が向いている植物です。
環境
カシワバアジサイは、ほかのアジサイと異なり、明確な幹をつくります。生育旺盛なので地植えに向いています。日当たりのよいところで育てるのがおすすめです。日陰すぎると、綺麗な花が付きません。また、乾燥しすぎるところは苦手なので避けましょう。
水やり
地植えの場合、特に必要ありませんが極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをしましょう。
水やりは乾燥させすぎないように、適度なペースで与えるのがポイントです。アジサイは乾燥を嫌う植物なので、乾燥すると途端に元気がなくなってしまいます。冬は休眠中なので、水やりは控えます。
肥料
寒肥として、1月~2月に緩効性化成肥料を、開花後の6月~8月にお礼肥として油粕や緩効性化成肥料を施しましょう。
土
配合土の場合は、赤玉土小粒3:鹿沼土小粒2:腐葉土3の割合がおすすめ。保水力があり、水はけのよい用土を好みます。
市販の花の土やアジサイ専用の土でも大丈夫です。
剪定
カシワバアジサイは大きくなると幹ができ、剪定しないでおくと、1本立ちになる傾向があります。
最初の剪定は若木のうちに、一度地際から20cm程度の高さの芽の上で剪定します。これによって地際から複数の枝が伸び、こんもりとした樹形をつくります。この剪定は落葉期に行いますが、翌年に花は咲きません。
次の剪定は、来年の花を咲かせるための剪定です。カシワバアジサイは花が咲き終わってから剪定をしないと、次の年の花芽が作れません。花芽は前年の夏にできますので樹形を整える剪定は、花後のなるべく早い時期に行いましょう。剪定する位置は花の2節下です。
最後に休眠期の剪定については、もし枝の風通しが悪い場合は行ったほうがいいですが、それ以外であればすでに翌年の花芽が付いてるので行いません。