お庭づくりの豆知識や、日々のこと
コバノズイナの育て方
ブラシのような穂に白い花をたくさん咲かせ、秋には、美しく紅葉します
コバノズイナ
北アメリカ原産のコバノズイナは耐寒性や耐暑性が強く育てやすい庭木として人気があります。初夏に白い花をつけ、秋にはきれいに紅葉するので観賞価値が高いのが魅力です。
植物名:コバノズイナ
学名:Itea virginica
和名:小葉瑞菜
科目:ズイナ科
属名:ズイナ属
原産地:北アメリカ東部
花言葉:少し欲望
特徴
コバノズイナは、明治時代に日本に渡来した北米アメリカ原産のズイナ科ズイナ属の植物です。高さ1~2mほどの落葉低木で、5~6月に枝先からブラシ状の花序を形成し、小さな白い花をたくさん咲かせます。花にはほのかに甘い香りがあります。秋から冬にかけてはきれいな赤または赤紫色に色づき、周囲の紅葉木の中でも目をひく存在感があります。
耐寒性に優れ、-10℃の気温にも耐えることができます。また、耐暑性もあり樹高も1~2m前後と高くならず、庭植えでも管理しやすいので非常に育てやすい庭木と言えます。樹形がコンパクトなのもさまざまな場面で使い勝手がよく、魅力の一つとなっています。
環境
基本的に日当たりを好みますが、もともと性質がたいへん丈夫なため庭植えの場合半日陰などの日当たりが少々悪い場所でも十分育ちます。日当たりに比べると花付きは劣りますが、その健常さによって日陰に育つ植物と調和がよく、あえてシェードガーデンで利用されたりします。
耐寒性と耐暑性がありますが、降雪による雪の重みで枝が折れる場合があるので降雪地帯では雪除け対策が必要です。
水やり
日当たりを好みますが乾燥を嫌います。地植えの場合は、表面の土が乾いていることを確認して1日に1回程度、午前中に水やりをするとよいでしょう。真夏の高温乾燥時期には様子をみて夕方にも水やりをしてあげます。
鉢植えの場合は、土が乾燥してたらたっぷりとあげるようにします。夏の水切れには注意です。
肥料
植え付け時に元肥として腐葉土を混ぜ込みます。
2月に寒肥、6月~7月頃に花後のお礼肥としてに緩効性化成肥料か骨粉と油かすを施します。多肥は葉が茂りすぎて花付きがよくありません。肥料は1株に10g程度を目安として施します。
土
配合土の場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合がおすすめです。または市販の花と野菜の培養土でも大丈夫。
庭に植える際は、土に腐葉土・堆肥を足して、水はけをよくしてから植えましょう。
剪定
コバノズイナは自然に樹形が整う庭木なので基本的に剪定は必要ありません。
それでも剪定をする際の最適期は6月~7月の花が終わった後にします。庭でコンパクトに仕上げたいときや、病気を防ぐために風通しよくするために行います。
その際も徒長枝や絡み枝、ひこばえを取り除く程度にとどめておき、本来の美しい樹形を保つようにします。
地下茎で脇から芽がよく出て来ますので不要な芽はその都度、取り除いて大丈夫です。