お庭づくりの豆知識や、日々のこと
サツキツツジの育て方
街路樹や生垣としてよく知られ、初夏に華やかな花をつける常緑性の低木
サツキツツジ
街路樹としても馴染み深く、初夏に鮮やかで華やかな花をつけ道行くを楽しませてくれるサツキツツジは、
ツツジ科ツツジ属に分類される植物常緑の低木です。単にサツキとも呼ばれます。
植物名:サツキツツジ
学名:Rhododendron indicum
別名:皐月
別名:サツキ、ツツジ
科目:ツツジ科
属名:ツツジ属
原産地:日本
花言葉:節約、貞淑、節制、幸福、協力を得られる
特徴
サツキツツジは日本原産の常緑の低木で、関東地方以西の本州、屋久島に隔離分布しています。
ヤマツツジなどに比べると1カ月ほど開花が遅く、5月下旬から6月上旬にピンクや白の色鮮やかな花を一斉に咲かせます。その姿は美しく、街路樹などで道行く人を楽しませます。
多くの園芸種が存在しますが本来は、川沿いなどで自生する姿を見かけるのですが、園芸用に乱獲されたり、河川の護岸工事などによる影響で生息地が少なくなり、自生してるものは絶滅が懸念される植物の一つとなってしまいました。
環境
地植えの場合は、少なくとも午前中は日が当たり、肥沃で、水はけのよい場所が理想的です。鉢植えでも可ですが、基本的に通年戸外で管理する植物です。冬の乾燥した寒風は苦手です。
水やり
サツキツツジは、地表近くに細い根を張る性質を持っているので、地表面の土が乾燥すると水切れを起こしやすく、乾燥に苦手といえます。特に成長期の春には、水切れに注意が必要です。
地植えの場合は、根ついてしまえば基本的に必要ありませんが、日照りが続く場合など表面近くの土の様子をみて乾燥しているようなら適宜水やりをしましょう。
肥料
成長期の花後から7月上旬までは1か月に1回を目安に、緩効性化成肥料や固形の油かすを施します。
この他にも9月下旬から10月に1回追肥し、また寒肥を2月に施します。
肥料のやり方としては、肥料の根からの吸収をよくするために、幹から離したところに置き肥をします。
土
サツキツツジは弱酸性で水はけのよい土を好みます。
配合土の場合は赤玉土小粒5:鹿沼土小粒3:ピートモス2の割合がおすすめです。
鹿沼土が酸性の土です。
剪定
サツキツツジは、開花前後に新梢を伸ばし始めて、夏の間には翌年の花芽を枝先に作るサイクルです。ですので、剪定作業は花後のなるべく早い時期に行いましょう。他の種類にくらべて剪定できる期間は短いです。
ポイントとしては花の咲き終わり頃、枝に残っている花もありますが、花芽はすでに作られ始めているので、花が完全に散って落ちるのを待つ前に8割ほどの花がしおれてきた時点で剪定してしまうのがおすすめです。
また、早めに花を摘むことで樹木の体力を温存させることにつながるので、翌年の花付きもよくする効果もあります。