お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ゼラニウムの育て方
育てやすく、四季咲きで香りを楽しめる花としても人気、神戸市垂水区の花でもあります
ゼラニウム
街中などで見かける機会の多いゼラニウム。品種も花色も豊富で初心者でも育てやすい定番の植物。花だけでなく香りも楽しめます。
植物名:ゼラニウム
学名:Pelargonium Zonal Group
別名:ゼラニューム
科目:フウロソウ科
属名:テンジクアオイ属
原産地:南アフリカ
花言葉:尊敬、信頼、真の友情
特徴
ゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属の半耐寒性多年草です。品種によっては日本で越冬できないものもありますが、緑の葉を残して越冬する品種も多くあります。肉厚の葉と太い茎を持ち、乾燥に強いのが特徴です。
花は春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。ゼラニウムには数百種ほどの人種があり、花色や咲き方も様々です。赤やピンク、白などのほかに複数の色味を持つもの、一重咲きから八重咲きまであります。一つの花茎に対してそれらが多数集まって花を毬のように咲かせるのがゼラニウムの特徴です。
葉の形にもバリエーションがあり、モミジに似た葉をもつ品種や芳香をもつのもゼラニウムの特徴のひとつです。豊富な種類でコンテナやガーデンで彩りを添えます。
ヨーロッパでは、ゼラニウムの中でも香りが強い品種には虫除け効果があるとされていて、古くから窓辺に飾る習慣があります。日本ではハーブゼラニウムと呼ばれて、アロマとしてもゼラニウムは人気があります。
よくハーブゼラニウム、ローズゼラニウムとゼラニウムを区別する場合がありますが、いずれもゼラニウムの仲間で、育て方は一緒です。
赤いゼラニウム
ローズゼラニウム
環境
1年を通して日当たりと風通しのよい場所が適しています。西日は避け、雨に長期間あたると肉厚の茎葉や花が腐りやすくなります。鉢植えの場合は、梅雨時期などには軒下へ移動させたほうがよいでしょう。庭植えの梅雨対策は、梅雨前に株の切り戻しを行うとよいでしょう。
真夏、葉の色が白っぽくなることがありますがこれは高温による生理障害です。秋ごろには自然に葉色が緑に戻り、回復します。夏はできるだけ涼しい環境で管理しましょう。
関東地方以西の暖地であれば、軒下におくなど対策すれば戸外でも冬越しが可能です。
水やり
乾燥には強いですが、過湿は禁物です。鉢植えの場合、表土がよく乾いてからたっぷりと水やりしましょう。冬は乾燥気味に管理します。庭植えの場合はほとんど不要です。真夏に高温乾燥が続くようなら様子をみて水やりするとよいでしょう。
肥料
植え付け時に元肥としてカルシウムを含む緩効性肥料を加えておきます。
また、生育期の早春から秋かけては毎月の頻度で緩効性肥料を置き肥して追肥します。
窒素分の多い肥料は、花つきが悪くなるので与えないようにします。
土
弱アルカリ性(pH7.0程度)の土壌が適しています。用土にあらかじめ苦土石灰を混ぜて、pHを調整しておくといいでしょう。市販のハーブ用培養土でも大丈夫です。
剪定・管理
花がら摘み
多数の小花が毬のように集まって咲くゼラニウムの花は花房の中心から咲き終わっていくのでそれを随時摘み取ります。花房全体が咲き終わったら、花茎のつけ根から横に折り倒し、取り除きましょう。また、黄色く変色した葉などは見つけ次第取り除きます。
切り戻し
特に切り戻す必要はありませんが、好みの大きさに整えたい場合などは、わき芽のある節の少し上で切り戻します。
真夏と冬以外ならいつでも大丈夫です。特に4~7月と9~11月の間は生育期間なので、切り戻してもすぐ成長して花を咲かせるようになります。