お庭づくりの豆知識や、日々のこと
セージの育て方
古くから親しまれている丈夫で育てやすいハーブ
セージ
セージは古くから肉の臭み消しなどの料理やハーブティーによく使われる香辛料の1つです。丈夫で育てやすいことから、毎年の収穫も楽しめるために、はじめてハーブを育てる方にもおすすめの植物です。
植物名:セージ
学名:Salvia officinalis
英名:Common Sage
和名:ヤクヨウサルビア
科目:シソ科
属名:サルビア属
原産地:地中海沿岸
花言葉:尊敬、知恵、幸せな家庭、家族愛
特徴
セージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科の多年草または常緑低木で代表的なハーブの一種です。和名は「ヤクヨウサルビア」と呼ばれます。セージにはコモンセージ、ホワイトセージ、パイナップルセージなど、名称様々に種類が豊富にあるのも大きな特徴の一つです。例えば、中でもコモンセージは古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として利用されてきた代表的なハーブです。今でも多くの料理のスパイスや臭み消しだったり、ハーブティーなどに活用されてます。
花は、5月~6月頃に咲きます。ハーブとして葉を収穫する場合には春から秋の葉が旺盛な間でいつでも収穫が可能ですが花が咲くと葉の香りが弱くなるので、咲く前の収穫がオススメです。
パイナップルセージ
環境
丈夫な植物ですが、地中海原産で乾燥気味の環境に適しているため、日本では梅雨時期のじめじめした気候や夏のむし暑さをやや苦手とします。対策としては、梅雨から夏の間の蒸れを防止することになります。鉢植えの場合は直接雨のあたらない軒下に置いたり、高さを出して風とおしをよく管理します。
また、日光を好みます。日当たりが悪いと徒長した枝に育ち、見栄えが悪くなり、花付きも悪くなります。なるべく西日の当たらない、風通しの良い場所を選んで蒸れに注意しながら管理しましょう。
耐寒性がありますが、冬の雪や霜にあたると葉が傷んでしまいます。寒冷地ではマルチングなど霜よけ対策をしましょう。
水やり
多湿が苦手なので、乾燥気味に管理します。
地植えの場合は、根つくまではたっぷりと水を与えますが、その後は水やりは特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをするように管理します。
いずれも、土が常に湿っている状態だと根が傷んでしまうので、土が完全に乾いてから水やりするのがポイントです。
肥料
植え付け時に、緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。
その後は、旺盛になる4~6月の期間に毎月1回固形肥料を施すか、2~3週間に1度の頻度で液体肥料を与えましょう。生育をみて9月ごろにも同様の肥料を追肥してもよいでしょう。
葉をハーブとして収穫するのであれば、葉や茎の成長を促すチッソ分の多い肥料が適しています。
土
ややアルカリ性の土壌で水はけと水もちのバランスがよい土が適しています。地植えの植え付け前に苦土石灰を混ぜて中和しておくとよいでしょう。
配合土の場合は、赤玉小粒土5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合がおすすめです。市販のハーブ用培養土でもよいでしょう。
剪定・収穫
湿気の多い環境が苦手で、株が弱って枯れてしまいます。そうならないために梅雨前には、混み合っている枝を切り落として、株の中まで日が当たるようにして風通しをよくしましょう。また、芽が4~5個ついたら、先端の芽を摘み取って茎の生長を促すとよいでしょう。花が咲き終わった後は花茎を付け根から切り落とします。
セージの収穫時期は、4~10月です。草丈が30cmほどに生長したら、葉を摘み取っていきましょう。
戸外で越冬させる場合は、霜よけ対策として株本から1/3ほど残して刈込みます。