お庭づくりの豆知識や、日々のこと
タマリュウの育て方
場所を選ばず育ち冬でも枯れない常緑のグランドカバーとして人気
タマリュウ
タマリュウは、1年を通して常緑の多年草で維持管理が簡単なことから多くの庭のグランドカバーとして広く活用されています。
植物名:タマリュウ
学名:Ophiopogon japonicus Gyokuryu
和名:玉竜
科目:ユリ科
属名:ジャノヒゲ属
原産地:日本
花言葉:変わらぬ想い、不変の心、深い思いやり
特徴
タマリュウは東アジア原産を原産とする、ユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。タマリュウはリュウノヒゲを園芸用に小さく改良した品種です。リュウノヒゲの葉の長さが15cm~30cmに比べ、タマリュウの葉の長さは5cm~10cmほどと短く、葉幅が少し太めです。小さく丸い玉のような形に葉が茂るので「玉竜」と名づけられました。草丈がそのまま大きくならず、草刈りの必要がありません。そのため、グランドカバーや駐車場の装飾の他に、公共の施設の花壇などにもよく使われる、人気の植物です。花は、7~8月に小さな白い花を咲かせますが、葉にかくれてあまり目立ちません。花後、秋になると紫色の実がなります。
環境
タマリュウは基本的に日当たりのよい場所でよく育ちます。ですが、タマリュウの適応範囲がとても広いのが特徴で、極端な乾燥地や、深い日陰でない限り、どのような環境でも育てることができます。
さらに、耐暑性、耐寒性があり、他の植物に比べても耐陰性が優れているので日陰のグランドカバーにもおすすめで、北側の花壇などでも元気に成長することができます。
水やり
地植えの場合は、地中に根付くまでおよそ1ヶ月間は、こまめに水やりをします。根付いてからの2ヶ月目以降は、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、表土が乾いてから水をたっぷりあたえるようにします。夏場には水切れをおこしやすく、一日一回の頻度で水やりをしましょう。
肥料
植え付け時に、緩効性有機肥料を土に混ぜておきます。その後は特に追肥をしなくても大丈夫です。
様子をみて生育が悪くなってきたと感じたら有機肥料をあげると回復します。
土
タマリュウは水はけと、保水性のバランスがとれた土が適しています。ですが基本的に適応能力が高いため、よほど条件の悪い土でなければ、問題なく生育します。
配合土の場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合がおすすめです。市販の草花用培養土でも大丈夫です。
剪定・管理
基本的に一度植え付けたら管理の必要がないほど手のかからないタマリュウですが、年に1度、春ごろを目安として2センチほど、刈込みをするとさらに見栄えよく管理することができて、メリットもあります。
メリットその1として病害虫の予防があります。強靭な性質のタマリュウですが、梅雨時期や高温多湿などの環境下では病気のリスクもあります。刈込むことで蒸れを防いで病害虫を予防する効果があります。
メリットその2として、刈込むことにより新芽の成長を促し美観を維持することが挙げられます。刈込みをすると刈ったその場から青々とした緑の新芽が出てきます。葉っぱ全体にもハリがでて、こんもりとした姿で美しく維持できます。