お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ハナユズ(花柚子)の育て方
本柚子よりも一回り小さい果実で丈夫で育てやすい果樹
ハナユズ(花柚子)
ハナユズ(花柚子)とはハナユ(花柚)や一才柚子とも呼ばれ、本柚子に比べて一回り小さい実が結実します。丈夫で育てやすい庭木として広く栽培されています。
植物名:ハナユズ
学名:Citrus hanayu
和名:花柚子、花柚
科目:ミカン科
属名:ミカン属
原産地:中国、日本
花言葉:花嫁の喜び
特徴
ハナユズ(花柚子)は日本原産のミカン科の果樹で本柚子に比べても低木でトゲが無いのが特徴です。本柚子は植え付けてから実が付くのに複数年かかるのに対して、幹が若いうちから早くに実をつけるのも違いのひとつです。そんな性質から「一才柚」という名前が付けられました。
地植えの場合、樹高が2~5mほどで、5月ごろにcmほどの白い花が咲きます。この花も香りが強くするのが特徴です。実の収穫時期は、8~12月頃です。
環境
ハナユズ(花柚子)は、日当たりが良く水はけのよい戸外での栽培に適しています。
他の柑橘系に比べても十分丈夫で育てやすい果樹なので、東北を含めた広く日本の庭で栽培されています。
耐寒性はー5℃ほどで、多湿や乾燥にもよく耐えます。
水やり
地植えの場合は、根付いてしまえば特に必要ありません。極端に乾燥が続く場合は、様子をみて適宜水やりをしましょう。
肥料
ハナユズの栽培は施肥がポイントになります。
1~2月に与える春肥は元肥になります。苦土石灰と鶏糞を混ぜたものを必ず施しましょう。
3月には油かすか鶏糞の有機肥料を追肥しましょう。
6~7月ごろにも夏肥として油かすを追肥し、さらに秋肥として9月から11月にかけて果実が大きく育つ時期にも油かすを施します。
ポイントは、気温が下がると肥料の吸収が鈍くなるので、気温12℃以上の時期に与えるようにしましょう。
土
地植えの場合は植え付け時に赤玉土や腐葉土を混ぜて植え付けましょう。
配合土の場合は、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合がおすすめです。市販の果樹用の培養土でも大丈夫です。
剪定・収穫
ハナユズ(花柚子)の剪定は枝を切りすぎてしまうと花が咲かなくなり実つきが悪くなります。強い剪定はせずに枝を間引く程度の軽い剪定にとどめます。
もうひとつの剪定のポイントとして、日当たりを好みますので、枝を間引く際に全体的に日がよく当たるように内側に向かって伸びている枝や重なっている枝を中心に剪定しましょう。