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ヒペリカム カリシナムの育て方
初夏に黄色い花を咲かせる半常緑の低木
ヒペリカム カリシナム
ヒペリカム カリシナムは他のヒペリカムに比べて大きめの色鮮やかな黄色の花を咲かせ、開花時期の初夏には遠目からみても一目をひく花姿をしています。育てやすく、草丈が30~60cm前後までと矮性でよく分岐するので、刈り込まなくとも自然に形が整うので、グラウンドカバープランツにおすすめの花木です。
植物名:ヒペリカム カリシナム
学名:Hypericum calycinum
和名:セイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)、ヒメキンシバイ(姫金糸梅)
科目:オトギリソウ科
属名:オトギリソウ属
原産地:ヨーロッパ南部、中近東
花言葉:きらめき、太陽の輝き
特徴
ヒペリカム カリシナムはヨーロッパ南部から中近東にかけてが原産の常緑低木です。ヒペリカムの仲間はとても多く、中国原産のキンシバイやビョウヤナギに対して、セイヨウキンシバイの別名でも知られています。
初夏に、大きく鮮やかな黄色の花を咲かせ、花びらよりも更に長い雄しべが立ち上がっている姿が特徴的です。
とても強健で育てやすい品種で、グランドカバープランツとして公園や街路樹の根本に利用されていることも多いです。
環境
セイヨウキンシバイは日当たりのよい場所を好みます。直射日光が6時間以上当たる日向が最も適しています。花付きが多少悪くなりますが、直射日光が3時間~5時間の半日陰まででしたら十分育ちます
水やり
セイヨウキンシバイは一度根付けば、自然降水のみで枯れることはありません。それまでの植え付けてすぐの時期は乾かしすぎないように水やりをしましょう。
肥料
セイヨウキンシバイは肥料を多く必要としません。植え付け時に堆肥と有機肥料を土に混ぜ込んでおけばそのあとの追肥は基本的に必要ありません。
その後は、毎年春に1回有機肥料か、緩効性化成肥料を与えておきましょう。
土
通気性が良くて有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。植付けの前に通気性を良くするパーライトや肥沃さを上げる腐葉土等を混ぜて土壌改善をしてから植え付けるといいでしょう。
剪定
セイヨウキンシバイは新しい枝の先に花を咲かせる性質と、剪定することによってたくさんの芽が出る性質を持っています。そのため、成長が始まる前に剪定し、たくさんの芽を出してあげることが花付きをよくするポイントになります。
最適期は早春の3月ごろまでに、茶色くなった前年の枝を強く切り戻すように行います。
樹高を抑えたい場合は、好みの高さで刈込んで大丈夫です。強剪定にもよく耐えます。