お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ヒューケラの育て方
カラープランツとして人気の高い植物
ヒューケラ
ヒューケラは品種改良によりさまざまな色彩が魅力のカラーリーフプランツです。1年を通して葉の色や模様を楽しめます。日陰にも強いので幅広い環境下で育てられる植物で、シェードガーデンにもぴったりな植物です。
植物名:ヒューケラ
学名:Heuchera
和名:ツボサンゴ(壺珊瑚)
英名:coralbells
別名:コーラルベル
科目:ユキノシタ科
属名:ツボサンゴ属
原産地:北米、メキシコ
花言葉:恋心、きらめき、繊細な思い、辛抱強さ
特徴
ヒューケラはユキノシタ科の常緑多年草で、葉色のバラエティが豊富なためカラーリーフプランツとして寄せ植えや花壇に用いられる近年ガーデニング人気の高い植物です。和名ではツボサンゴ(壺珊瑚)とも呼ばれます。葉の直径は3~10cmほどで薄く丸みを帯びたアイビーのようなフォルムを多くもち、葉色が実に豊富で、赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど様々あるので好みのカラーを選べるのも人気のひとつです。葉色の違うヒューケラ同士をいろいろ組み合わせてもおもしろい植栽になります。
草丈20cm~50cm程度で葉が重なるように密に茂り、コンパクトな草姿で、ほぼ一年中同じ草姿を保ち、ほとんど手がかからず日陰でもよく育ちます。そのため、シェードガーデンや花の少ない冬場の庭にも重宝される植物です。
環境
耐寒性が強く耐暑性もあり、乾燥にもかなり耐えられます。ですが中には品種によっては夏の直射日光で葉焼けするものもあるので注意が必要です。多湿を嫌うので、土壌の水はけや蒸れ防止にも注意が必要です。
地植えにする場合は、夏の暑さ対策を考慮して西日をさけた、日向~半日陰が適しています。鉢植えの場合で場所を移動できるなら、日当たりの良い場所で育て、夏だけ半日陰の場所に移動させるようにしても良いでしょう。
耐寒性は強いので、冬に防寒する必要はありません。また、寒さで葉が枯れてしまう場合でも春になると芽を出して前年同様に生長します。
水やり
地植えの場合は、根付いてからは特に水やりは必要ありません、自然降雨だけで育ちます。
根つくまでは、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。根付いたら耐乾性の強いヒューケラですが、根付くまでは土を乾燥させないように管理します。
鉢植えの場合は、水切れしないよう表土が乾いていたらたっぷりと水やりをします。夏場は葉の上から水をかけると蒸れる原因になるので注意が必要です。
どちらも土が極端に乾くと生育が悪くなるので気をつけましょう。
肥料
春(3~4月)と秋(10月~11月)の生育期に緩効性化成肥料を株の周りにまいておきます。または月に3回ほど液体肥料を施肥してもよいでしょう。
真夏の高温乾燥の時期には施肥はさけます。
土
地植えの場合、水はけをよくするために、植え付け前に腐葉土などを混ぜておきましょう。
配合土の場合は、赤玉土4:鹿沼土3:腐葉土3の割合がおすすめ。
剪定・管理
花がらや枯れ葉は見つけ次第、取り除いておきましょう。見栄えよく仕上がります。花がひととおり咲き終わったら、花茎を付け根から切り落とします。大幅な切り戻しは必要ありません。
茎が立ち上がって老化してきた株(ワサビ茎)には、腐葉土などを株元に敷いて茎が隠れるようにしましょう。新しい根が伸びて株が若返ります。