お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ローズマリーの育て方
爽やかな香りが特徴の育てやすいハーブでキッチンで育てることもできます
ローズマリー
ローズマリーは、キッチンで育てるハーブ「キッチンハーブ」としての人気も高く、初心者でも比較的栽培が容易なハーブとして知られています。収穫した葉は、料理の香りづけや香水の香料として利用できます。観葉植物としての人気も高く、幅広く植栽されている人気のハーブです。
植物名:ローズマリー
学名:Rosmarinus officinalis
英名:Rosemary
和名:マンネンロウ(迷迭香)
科目:シソ科
属名:マンネンロウ属
原産地:地中海沿岸
花言葉:あなたは私を蘇らせる、変わらぬ愛、追悼、誠実
特徴
ローズマリーは、シソ科で地中海沿岸地方が原産の常緑性低木です。爽やかな香りが特徴で、食用から化粧品まで幅広く利用されているハーブです。性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。強風にもよく耐え、非常に育てやすい植物です。
ローズマリーには真っ直ぐ上に伸びる立性(たちせい)と地面を這うように伸びるほふく性があります。ほふく性のローズマリーはグランドカバーとしても人気があります。
春から秋にかけて、青、青紫、白、ピンクなどの小さな花をところどころに咲かせます。花は環境さえあえば四季咲きになります。
鉢に植えてもどんどん茎を伸ばして葉を生やすので、1年を通して葉を収穫したり、観葉植物として育てたりといろいろな使い方ができます。
環境
ローズマリーは日当たりがよい場所を好みます。半日陰でも育ちますが、日光を浴びたほうが元気に育つため、なるべく日向での栽培をおすすめします。乾燥には非常に強いです。一方、多湿が苦手です。梅雨時期に雨ざらしにならないよう、風通しよい場所で育てましょう。
耐暑性、耐寒性ともにあり、強風にもよく耐えます。ですが、降雪地域や気温が氷点下を下回る場合は、防寒対策をしましょう。たくさんあるローズマリーの品種の中でも特に耐寒性の高いものを選んで植えることもおすすめ。
水やり
多湿を苦手としていますので、水やりは鉢の土が乾燥して数日たってから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えるようにします。時間帯は朝方か夕方にしましょう。土の乾燥が進むと葉っぱが細くなってくるので、それが水やりのサインになります。
葉に水がかかると、多湿の状態に陥ってしまうことがあるので、ローズマリーの水やりは葉に水がかからないようにします。
肥料
肥料を与えるタイミングとしては、植え付け時と植え替え時になります。緩効性肥料を施肥します。
ローズマリーは基本的に肥料がなくても元気に育ちます。それでも鉢植えなどでは、数年育てた土に養分がほとんどなくなって茎がしおれてくるような場合もあります。そのようなときは薄めた液体肥料を10日に1回を目安にあたえるか、植え替えを行って新しい培養土に変えてあげるのもよいでしょう。
土
ローズマリーは多湿が苦手なため、水はけのよい土にすることがポイントになります。
市販されているハーブ用培養土を用いるか、水はけをよくするために、砂やパーライトを土に混ぜて土壌改良をして植え付けます。
剪定・収穫
ローズマリーを収穫するには、茎が15cm以上育ってきてからになります。太い茎は残してそこから伸びた葉や小さな茎を10〜15cmほど切り取りましょう。収穫した葉は、肉に揉み込んで臭みを消したり、料理に数枚ちらしてローズマリーの風味をつけるのに使います。余った葉は、乾燥させて乾燥剤と密閉容器にいれるか冷凍保存します。
また、収穫する時期や時間帯によって、香りの強さが変わるとされていて、開花前や朝の時間帯に収穫したほうが香りのよいものがとれるのでおすすめです。
また収穫とは別に、風通しをよくするため、古い茎や込み入った茎など取り除く剪定も必要です。7〜9月の間を避けて剪定しましょう。梅雨時期の多湿状態をさけるためにも梅雨前に剪定を行うことをおすすめします。