お庭づくりの豆知識や、日々のこと
プリペットの育て方
白斑入の葉をもつ「シルバープリペット」や黄色い斑入の「プリペットレモンライム」などが人気
プリペット
緑の小さめの葉をたくさん茂らせて、春に白い可愛らしい花を咲かすプリペットは庭の生垣としてよく見かけます。樹高が1.5〜2mほどで丈夫で育てやすいですが、成長が早いので定期的な剪定が必要です。
植物名:プリペット
学名:Ligustrum vulgare
英名:European privet
別名:プリベット、セイヨウイボタノキ
科目:モクセイ科
属名:イボタノキ属
原産地:東アジア
花言葉:くつろぎ(シルバープリペット)
特徴
プリペットは、東アジア原産の別名「西洋イボタノキ」を持つ、モクセイ科の樹木です。軽やかな葉の印象を持ちます。
半落葉樹〜常緑樹に分類され、暖地ではほとんど葉を落とさず常緑樹ですが、寒冷地では冬は葉を落としてしまいます。
葉が緑色でスタンダードなプリペットの他に、白斑入の葉をもつ「シルバープリペット」や黄色い斑入の「プリペットレモンライム」などの品種が葉色のバリエーションがあって庭木に利用されます。
生垣などによく使われており、萌芽力があり剪定に強いのが特徴です。花は初夏に小さい白い花を咲かせます。放っておくと樹形が暴れやい点があります。性質は野生的でかなり強いといえます。
環境
日当たりと水はけのよい場所が適しています。半日程度の日差しでも十分育ちますが、耐陰性はそこまで強くはありません。枝がスカスカになりやすくなります。土壌は特に選びませんが強い乾燥には弱いので、あまり乾かしすぎないよう注意しましょう。
水やり
地植えして根つくまではしっかり水をやります。一旦根付いたら、自然降雨で十分です。乾燥時期が続くようなら様子をみて水やりをしてあげるとよいでしょう。
鉢植えの場合、土が乾いてからしっかりと水やりします。
肥料
あまり肥料を必要としません。順調に育っていれば与えなくてもよいでしょう。土壌がやせ地の場合は初春に緩効性肥料を与えるとよいでしょう。または、落葉する2月あたりに、根本に固形肥料を置いてもよいでしょう。
土
肥沃な土を好みます。市販の花と野菜の土を使用するとよいでしょう。地植えの場合は、腐葉土と堆肥を混ぜて肥沃な土にしてから植え付けるとよいでしょう。
剪定
成長が早く、手早く垣根を作ることができるメリットがありますが、少なくとも年2~3回は手入れをしないと、伸び放題になってしまうデメリットがあります。
花は春に芽吹く新しい枝に咲きます。これさえ落とさなければ、翌年の花は咲きますので剪定を放任することなく、枝が伸びてきたら刈込み剪定をします。丈夫なので少々強い剪定をしても大丈夫です。