お庭づくりの豆知識や、日々のこと
ミントの育て方
清涼感ある爽やかな香りが魅力的なハーブの代表格
ミント
爽やかな香りが魅力のミントは、料理やスイーツ、お茶などの食用の他にアロマや防虫など様々な用途に使われる、最も有名なハーブといってもいいでしょう。栽培するにはとにかく丈夫で育てやすく、成長もとても速く繁殖力が強いのが特徴です。むしろ一番のポイントは広がりすぎないようコントロールする事にあります。ミントには種類がたくさんあって、葉の印象や香り、草丈がそれぞれ違うので、好みのものを選んで育てることができるのも人気の秘密です。
植物名:ミント
学名:Mentha
英名:Mint
和名:ハッカ
科目:シソ科
属名:ハッカ属
原産地:北半球温暖地帯、ユーラシア大陸
花言葉:美徳、効能
特徴
ミントは香り高いシソ科中でも最もポピュラーなハーブのひとつ。清涼感のある爽やかな香りが特徴のミントですが、その品種はたくさんあり、葉姿、香りにそれぞれ違いがあります。人気のハーブで毎年のように新品種が登場しています。
ミントは古くから料理やお茶、お菓子だけでなく、アロマや防虫など多く利用されています。
栽培の性質はとにかく丈夫で、繁殖力が高いのが特徴です。その繁殖力の高さに「ミントテロ」なんて言葉があるほどです。栽培するうえでのポイントは、広がりすぎないようにうまくコントロールすることになります。
<主な種類>
スペアミント:優しい清涼感
ペパーミント:スペアミントより清涼感がある、スペアとウォーターの交配種
ウォーターミント:地中海沿岸中心に水辺に自生する
アップルミント:丸い葉が特徴、リンゴのような甘くてスッキリした清涼感
パイナップルミント:アップルミントの交配種で葉に斑があるのが特徴
ジンジャーミント:ショウガのような強い香りが特徴
※このほかにもたくさんの品種が存在します。お好みのミントを探してはいかが。
環境
基本的に日当たりを好みますが、直射日光の強い場所では、葉が萎れて枯れたりする場合があります。半日陰の風通しの良い場所が適しています。とはいっても丈夫なので日陰でも育ちますが、葉の色や香りが悪くなります。
なんといっても繁殖力旺盛で、地下茎とランナーを伸ばしてどんどん増えていきます。成長スピードも速いです。そのため、地植えの場合には、切り戻しを忘れるといつの間にか隣の植物を侵食していた、なんてことが起こります。ミントはプランターや鉢植えで管理するのが一番おすすめです。
いずれも、成長スピードが速いので、定期的に切り戻し作業をしながら育てます。
水やり
地植えの場合は、根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えの場合は土の表面を見て、渇いたらたっぷりと水やりをします。
乾燥がやや苦手です。生育時期の初夏や真夏の高温乾燥時期には毎日水をやりましょう。水やりのタイミングは朝か夕方がおすすめです。
肥料
地植えの場合、肥料は要りません。鉢植えの場合でも初夏の生長期の前に初春ごろ、少量の置き肥するだけで十分です。
土
ミントは乾燥にはそれほど強くありません。水もちのよい土が適しています。市販のハーブ専用の用土があれば、そちらを利用しましょう。ない場合でも、性質がかなり強健ですので、それほど土を選ばずとも十分育ちます。
剪定・管理・収穫
ミントは性質が強く、地植えでも鉢植えでもどちらでも栽培が可能です。
強い繁殖力を活かしてグランドカバーに利用するならば地植えにぴったり。限られたスペースで他の植物と共存させる場合は、鉢植えをおすすめします。
繁殖力が大変強いので、定期的に切り戻しをして管理します。
ミントの切り戻しの方法としては、伸びた茎を全体的に切ります。茎の半分から地際で切ってしまっても大丈夫です。剪定後、しばらくすると切った所から枝分かれして、新しい葉がどんどん出てきます。また、冬場の切り戻しは地際で行うと冬の間はそのままで春になると新芽がどんどん出てきます。
もし、花を見るためにミントを育てる場合は、初夏に切り戻してしまうと花を見ることができません。花が見たい方は、茎をすいていく要領で、切るものと切らないものを決めて剪定すると、株が風通しよく保たれ、花も楽しめます。
また、ミントの葉を収穫する時期は、4〜10月です。 ミントの葉の段数が5〜6段になったら収穫が可能です。