お庭づくりの豆知識や、日々のこと
モクレンの育て方
大ぶりの花と上品な芳香が人気の花木
モクレン
モクレンは大きく鮮やかな紫色や白色の花を咲かせ、甘く上品な香りが特徴の人気のある花木です。暑さにも寒さにも強く育てやすい点も人気の理由のひとつです。
植物名:モクレン
学名:Magnolia liliiflora(Magnolia quinquepeta)
英名:Magnolia
和名:木蓮
科目:モクレン科
属名:モクレン属
原産地:中国
花言葉:持続性、自然への愛、威厳、崇高
特徴
中国原産のモクレンは古くから日本に渡来した花木でもともとは観賞のためではなく、漢方の薬とするために広まりました。
今では、大振りで鮮やかな紫色の花と、甘く上品な香りが魅力の花木として、さらに暑さにも寒さにも強く育てやすいことから庭木として人気があります。
樹高は4~5mほどまでそだつ中高木のため、基本的に地植えでの栽培が適しています。ですが、コンパクトに管理して鉢植えで育てることも可能です。
また、生育が旺盛で枝を横に張って生長していくため、栽培スペースは直径3mほどが確保できる広いスペースが必要です。
環境
モクレンは日あたりのよい、風通しの良い場所が適しています。
生育適温は15~25℃とされていますが、日本の環境によく合い暑さ、寒さにも強く、特に防寒対策を行う必要はありません。
枝を横に伸ばして生長するため、栽培スペースは広くとる必要があります。
水やり
植えつけ後、根つくまでのしばらくの間は乾いたら水やりをして管理しますが、根付いたあとは必要ありません。
基本的に自然降雨だけで大丈夫ですが、乾燥時期が続くなどした場合は様子をみて水やりをしてあげましょう。
鉢植えの場合、土の表面が乾燥していたら水やりをします。
肥料
地植えの場合は、寒肥として2月ごろに油かすや堆肥などの有機肥料を施しましょう。
その後、9月ごろに油かすと骨粉を混ぜた肥料を追肥しましょう。チッソ分の少ない肥料にします。
まだ成木してない若木の間は、成長期の5月ごろにも同様に油かすや骨粉を混ぜた肥料を追肥します。
鉢植えの場合は3月〜6月の間に、月1回ずつのペースで油かすと骨粉を混ぜた肥料を置き肥します。
土
モクレンは、水はけがよく肥沃な土を好みます。
地植えで植え付けの際には、腐葉土とピートモスなどを3割ぐらい混ぜておきます。
配合土の場合は、赤玉土8:腐葉土2の割合がおすすめです。鉢植えは通常の草花よりも鉢底石を多めに入れましょう。
剪定
自然に放置して広卵形の樹形になりますが、モクレンの剪定は落葉後~開花前の冬の間に行うのが基本です。
もし花芽と葉芽の見分けがつかない場合は、花後の5月〜6月上旬頃、新葉が出る前に剪定を行ってもよいでしょう。
伸びすぎた枝や込み合った枝を、基部から2~3芽を残し、外側に向いている芽の上で切り取ります。
枯れ枝や、徒長枝は、基部から切り取って大丈夫です。
基本的に長い枝の先端には花芽を付けないので、切り落としても問題ありません。短い枝の先に花芽ができるので、短めの枝は剪定しないようにするのがコツです。