お庭づくりの豆知識や、日々のこと
リッピアの育て方
繁殖力旺盛で白い花を咲かせ、グランドカバーに最適
リッピア
白い可愛いらしい花を咲かせるリッピアは、別名ヒメイワダレソウとも呼ばれ、繁殖力が旺盛で育てやすく、庭のグランドカバーとして人気があります。
植物名:リッピア
学名:Phyla nodiflora var. minor
和名:ヒメイワダレソウ
別名:リピア、イワダレソウ
科目:クマツヅラ科
属名:イワダレソウ属
原産地:南米
花言葉:誠実、絆、私のことを想ってください
特徴
リッピアは別名ヒメイワダレソウとも呼ばれ、育てやすいのでグランドカバープランツ(地被植物)としてよく利用されています。
茎が地面を這うように伸びて広がります。節から根を出して密に地面を覆うので、緑のカーペットのようになります。多少の踏みつけにも耐えるので、石垣や敷石の間だったり、花壇の縁や寄せ植えにも使いやすくガーデニングで人気があります。
花は白~桃色で3~4mmの小花がたくさん集まって、1.5cmくらいの球状の花を咲かせる姿がかわいらしいです。花期が長いのも特徴です。
繁殖量が旺盛なので道路にはみ出さないように注意が必要です。強健な茎がコンクリートのすきまから出てくることもあるので広がりすぎないよう時々剪定をしながら管理します。
南米原産ですが、性質が強健で旺盛なため、世界各地で野生化しています。日本では、環境省被害防止特定外来種リストの重点対策外来種のなかにリストアップされています。
環境
日当たりさえよければ、他の条件は選びません。強い日ざしや高温にも強いです。コンクリートなどの上でも茎を伸ばして茂ることも。耐寒性も持ち合わせていて、-3℃くらいまでは常緑を保ち、それ以下になると地上部は枯れ、土中の茎で越冬します。
ですが、日陰や湿った環境下では生育が悪くなり、花も咲かなくなります。本来の美しい草姿を楽しむためには、よく日の当たる場所で育てましょう。
また、繁殖力が非常に強いために、他の植物を駆逐してしまう場合があります。広がりすぎないように定期的に剪定するか、場所を考えてから植え付けるといいでしょう。
水やり
地植えの場合はほとんど必要ありません。自然降雨で十分です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてたらたっぷりと水を与えます。
肥料
地植えの場合、特に必要としません。やせた土地では葉が小さくなり地面に張り付くように伸びます。肥沃地では、茎が立ち上がるように伸びます。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えると元気に育ちます。
土
特に用土を選びません。
管理
繁殖力が強く旺盛なので、春に植えたポット苗でも夏には1㎡ほどに生長するくらいなので、植え付け場所により広がりすぎないように定期的に刈り込んで大きさを調整してあげる必要があります。
強健な茎がコンクリートのすきまからでも出てくることがあります。はみ出した部分は早めの対処がポイントになります。大きく育った後だと根が強く張ってしまい撤去するのが難しくなります。