お庭づくりの豆知識や、日々のこと
レンギョウの育て方
早春に黄色の花をいっせいにさかせる姿が見事
レンギョウ
レンギョウは、早春に鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせる姿が見事で人目を惹きます。公園の生垣によく利用される他に日本では古くから漢方薬としても知られています。
植物名:レンギョウ
学名:Forsythia
和名:連翹
英名:Forsythia Golden bells
別名:レンギョウウツギ
科目:モクセイ科
属名:レンギョウ属
原産地:中国
花言葉:期待、希望、集中力
特徴
レンギョウは、中国原産のモクセイ科レンギョウ属の総称のことをさします。落葉性の低木です。早春に鮮やかな黄色の花を枝いっぱいにつける姿は見事で、春の訪れを告げます。花のは約直径2.5cmほど、花びらが4つに深く裂けるように分かれて咲きます。
地際から多くの枝やひこばえを出し、2~3mの高さで株立ちする性質をもちます。そのため、生垣などに刈り込んで仕立てられることもあります。枝は長く伸びて垂れさがります。
花が終わるころから葉が展開して、幅広の卵型の葉が芽吹いていきます。実は、古くから漢方薬に使用され、解熱や消炎、利尿、鎮痛などの効果があるとされています。
環境
日当たりのよい場所で土はやや湿度のある土を好みます。強い西日が当たる場所は特に苦手で、風通しの良い場所を好みます。
水やり
地植えの場合、根ついてしまえば基本的に水やりは不要です。
鉢植えの場合では、表面が乾いてから。真夏の時期は特に水切れを起こさないよう、朝と夕方にたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
落葉期の冬に寒肥として、油かすや牛糞、鶏糞などの、有機質肥料を混合したものを施します。また、花後にお礼肥として、緩効性の化成肥料を施しましょう。
土
通気性と水はけが良く、適度な湿度を保つ土が理想的です。
市販の培養土でも十分育ちますが、配合土の場合は、赤玉土小粒4:腐葉土3:黒土3の割合がおすすめです。
地植えの場合は、植え付け前に腐葉土をたっぷりと混ぜておきましょう。
剪定
剪定の適期は12月から3月上旬の間です。徒長した枝や込み入った枝を剪定して樹形を整えます。全体を切り戻す場合はこの時期に行います。できるだけ枝を伸ばして枝垂れさせたほうが見栄えよく仕上がります。
そのあと、花が終わった5月中旬~5月末ごろまでに伸びすぎた枝などを切り詰めましょう。6月中旬には、花芽がつくため、それまでに行います。その際の剪定は軽い剪定にとどめましょう。
レンギョウの剪定のタイミングは毎年12~3月に強剪定、5月に弱い剪定をして形を整えますが、
これとは別に、3~5年に1回、株を1/3ほどの樹高に切り詰めます。そうすると株が若返り、生育がよくなります。