お庭づくりの豆知識や、日々のこと
エメラルド(コニファー)の育て方
樹形の美しいニオイヒバの一種
エメラルド
エメラルドは別名エメラルドグリーン、スマグラなどと呼ばれる、ヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹(コニファー)でニオイヒバの一種です。北アメリカ北部からカナダにかけて分布していて、葉にはレモンに似た芳香があります。ニオイヒバの中では最も樹形が美しい品種として知られ、強健で育て易いことから庭の生垣やシンボルツリーとしても人気のあるコニファーです。
植物名:エメラルド
学名:Thuja occidentalis Smaragd
和名:ニオイヒバ
別名:スマラグ、エメラルドグリーン
科目:ヒノキ科
属名:クロベ属
原産地:北米東部
特徴
強健で生育旺盛な品種として、よく見かけるコニファーの一つです。コニファー(針葉樹)の中でもニオイヒバの品種で、レモンのような芳香を持ちます。別名でエメラルドグリーン、スマラグとも呼ばれますが、近年はエメラルドの名で流通することが多くなりました。
樹形が円錐形に生長するコニファーで、暑さや寒さに強く育てやすく、刈込みにも耐えるのでシンボルツリーの他に生垣などによく見られます。樹高は3~5mほど。
冬になると葉色が鮮やかな緑から黄色~褐色に変化します。
環境
暑さ、寒さに強く、北海道でも九州でも育ちます。日向でも半日陰でも大丈夫。理想的な環境は半日陰になります。真夏の直射日光で葉焼けする場合がありますが、それで枯れたりすることはありません。
水やり
地植えの場合、植え付け後根つくまでの約2年の間は定期的に水やりをしてあげましょう。その後は、自然降雨で十分です。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
定期的な水やりの管理が必要ですが、土が常に多湿状態だと蒸れて枯れてしまいます。しっかり乾いてから水やりをするように注意しましょう。
肥料
2月に寒肥として緩効性肥料を施しましょう。その後9月にも同様の肥料を施します。葉色が悪くなると肥料不足が考えられます。逆に生育がよければ無理に肥料は与えなくても大丈夫です。
土
一般的な培養土で十分です。配合土の場合は、赤玉土小粒6:腐葉土4の割合がおすすめです。
地植えの場合は、根鉢の2~3倍の深さと大きさの穴を掘り、腐葉土を3~4割ほど混ぜて準備しておきます。何本か植え付ける場合は、蒸れを防ぐために株間を1.5mほど空けましょう。
剪定
剪定の最適期は主に2月です。葉が密になると夏に蒸れて枯れる場合があるので、内部の葉は手でむしってしまいます。枯れた枝も必ず処理しましょう。
3月から7月の間にも樹形を整えるために葉を手でむしります。
ハサミを使用しないのは、ハサミで切ると葉が茶色く変色してしまうためです。