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「 薪 」の基礎知識について~薪活のススメ~
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
今回は、GOOD2 GARDENがおススメする薪についてのおハナシです。
みなさん、「薪」で火を起こした経験はありませんか?
昨今のアウトドアブームで薪火でBBQすることも珍しくなくなってきましたし、
薪ストーブで冬を迎える方もいらっしゃいます。
ホームセンターでは季節になると薪が束になって店頭に並んでいるのを見かけるのではないでしょうか。
弊社のカフェ、『 GOOD2 BASE 』では、手ぶらで焚き火を楽しむ、
焚き火BAR プランをご用意しています。ぜひ一度体験してみてください。
一昔前に比べて、「薪」の魅力が再認識されて静かなブームになってきています。
今回は、そんな薪の基礎知識と活用法についてご紹介していきます。
- 薪の魅力
- 薪の基礎知識
- 薪の種類
- よい薪とは
- まとめ
1. 薪の魅力
薪の魅力とは何でしょうか。
それは何と言っても薪を燃やした時に感じる、あの薪がはぜる音や揺れる炎、木の香りなどに五感が癒される感覚とでもいいましょうか。焚き火をすることによって感じる直接的な身体の暖かさはもちろんのこと、パチパチと音が鳴りながら揺れる炎を見ていると心が癒されて、何時間眺めていても飽きません。
普段、アウトドアでは炭を使っていて薪で火をおこしたことがない、興味はあるけどやったことがない、という方はぜひ一度薪での火起こしを体験していただきたいものです。本当に癒されます。
それら癒しのひと時を味わえることが、薪の大きな魅力かもしれません。
2. 薪の基礎知識
薪はその特徴によって大きく2つに分かれます。
それは木の種類によって「広葉樹」、「針葉樹」の2つに分かれ、それぞれ特徴がちがうのでご紹介します。
■広葉樹 「着火しずらいけど、長時間燃える」
広葉樹の薪の特徴は、針葉樹に比べて木の密度が高く油分が少ないという点です。
そのため、火付きがあまり良くないですが、一度火が付いたら燃焼速度遅く、ゆっくりと燃えていきます。
いわるゆ火持ちが良い薪といえます。焚き火に利用する薪であれば広葉樹が向いてると言えます。
■針葉樹 「着火が早いけど、早く燃え尽きやすい」
針葉樹の薪の特徴は、木の密度が低く油分を多く含んでいるという点です。
そのため、最初の火付きが広葉樹に比べて良く、燃焼速度も早くなります。
広葉樹に比べて高温になりやすいので、BBQなど調理する際に好まれることも多いですがその分、早く燃え尽きやすいです。
また、広葉樹より煤が出やすく、ヤニが多く含まれているため薪ストーブなどの煙突にヤニが溜まりやすいというデメリットもあります。
その他、針葉樹は広葉樹と比べると木の密度が低く、密度が低いので薪割がしやすく、運搬の際が軽いというメリットがあります。
針葉樹、広葉樹共にメリットやデメリットあります。それらを上手に組み合わせて使いこなせば薪火の上級者ですw
■注意すべきこと
- 焚き火の場合は、安全な場所の確保と消火の準備
アウトドアのキャンプなどで焚き火をする場合が多いと思います。
焚き火を行う場所は、火の粉が飛んでテントに穴があくことのないよう、離れたところ、焚き火の頭上に木や葉が生い茂っていないところで行います。風の強い日はその分火の粉も飛びやすいので注意が必要です。
安全のために、耐火マットや携帯用の消火器を準備しましょう。
- 薪ストーブの場合は、信頼できるお店から購入する
薪ストーブはインテリア性があり魅力的なものですが、あこがれだけで置くと後悔することになってしまいます。
まず最初に薪ストーブは非常に手のかかるものだということを知っておく必要があります。毎年必要なだけの薪を確保することや、煙突・本体のメンテナンス、煙がでるので近隣への配慮も必要です。
定期的なメンテナンスが必要なことから、これらを相談できる相手がいると安心です。
これから購入を検討される方はぜひアフターケアや相談にも対応してくれる信頼できるお店から購入してほしいと思います。
では次に、木の種類別に薪をご紹介します。
3. 薪の種類
■広葉樹
- 樫(カシ)
カシは火持ちや火力に優れているため、「薪の王様」とも呼ばれます。広葉樹の特徴で着火はしにくいですが、火がつけば長時間使えるということで薪の消費を抑えることができます。ですが成長と乾燥する速度が遅いという欠点があり、その分コストがかかるので高級薪として扱われます。家具の材料として使われるほど硬く、薪割りは非常に難しいです。 - 楢(ナラ)
ナラは比較的、流通量が多く手に入れやすい薪といえます。どんぐりの木のことで、オークとも呼ばれます。火持ちと火力ともに優れているため、扱いやすさとバランスの良さから薪としての人気は高いです。 - 欅(ケヤキ)
ケヤキも火持ちと火力が良い薪です。広葉樹の中では比較的着火性にも優れているので、スムーズに火を付けることができます。美しい青みがかった炎が上がることが特徴的です。
ですが薪割りをするには、非常に硬く、木の繊維も複雑なため大変です。使用する場合は、薪の状態での購入をおすすめします。 - 椚(クヌギ)
樫と同様に高級薪とされています。火持ちが非常に良く、煙やススが少ない点がメリットです。燃やした時にほのかに香る点や、カシに比べて着火性が良い点など扱いやすく、キャンパーに人気のある薪です。 - 桜(サクラ)
火持ちが良く、燃やした時の香りがとても良いのが特徴で、燻製用のスモークチップ材として使われることが多いです。ですが、しっかり乾燥させないと腐りやすいというデメリットがあります。
■針葉樹
- 杉(スギ)
針葉樹の代表といえる杉は、日本で最も多く植林されているため、薪も安価で手に入れやすいです。軽くて割りやすい特徴から、初心者向けともいえます。着火性に優れ、簡単に火起こしができるので焚き付け用に最適と言えます。ですが、火持ちがよくないのと、ススが残りやすい点はデメリットになります。 - 檜(ヒノキ)
高級木材として知られるヒノキも、針葉樹です。薪にすると着火が早いことに加え、針葉樹の中では燃焼後に出る灰が少ない点と比較的火持ちが良い点が特徴です。ひのき風呂などで知られるように、独特の香りを持っている点も人気のひとつです。 - 松(マツ)
マツの薪は、油分が多いため火力と着火性に非常に優れています。針葉樹の中では火持ちもヒノキよりも優れています。ですが、火力が強い反面、火の調整が難しいのと、煙やススが多いのがデメリットで初心者にはやや扱いづらいといえます。
4. よい薪とは
つぎに、よい薪とはいったいどういう状態のものかをご紹介します。
切られてすぐの生木は、その50%が水分です。そのまま燃やしても煙ばかりたち、うまく燃えません。その木を薪として燃えるようにするには水分量を20%以下になるまで乾燥させることが大切です。十分に乾燥していない薪だと、煙とススが多く扱いずらくなってしまいます。
薪割りされた木は、空気に触れる表面積が大きくなるので、より早く乾燥します。薪割りをしたら風通しが良い場所で雨を避け、少なくとも12~18ヶ月は乾燥させましょう。種類にもよりますが、冬に切って2年間ほど乾燥させた薪が理想と言われています。
水分計を使って薪の水分量を確認しましょう。
5. まとめ
いかがでしょうか。
今回はGOOD2 GARDENがおススメする薪活について、薪の基本的な知識をご紹介させていただきました。
はじめて興味がわいた方、ぜひ一度体験してみてください。
神戸市近隣の方は、弊社カフェ『 GOOD2 BASE 』の焚き火BARプランをぜひどうぞ。
実はこうして植木屋である私達が薪をおススメするには理由があるんです。
それについては、また次の機会にご紹介させていただきます♪