お庭づくりの豆知識や、日々のこと
カシワバゴム バンビーノの育て方
ゴムノキの矮小種で室内の観葉植物に最適
カシワバゴム バンビーノ
「バンビーノ」の名前で知られています。バンビーノとはイタリア語で赤ちゃんという意味で、その名が表すとおりカシワバゴムをコンパクトにした小さいタイプがこの品種です。あまり生産されていない希少品種です。ダークグリーンの葉っぱがかわいらしくもシックな雰囲気をもち、コンパクトに育てられるので、室内の観葉植物に適しているといえます。
植物名:カシワバゴム バンビーノ
学名:Ficus lyrata Bambino
別名:カシワバゴムノキ、フィカス・リラータ、バンビーノ
科目:クワ科
属名:フィカス属
原産地:熱帯アフリカ
特徴
カシワバゴムノキは熱帯アフリカのフィカスを原産としています。葉が柏餅を包んでいる柏の葉に似ていることからからカシワバゴムの木と呼ばれました。波打つような薄い葉が特徴のこちらは、カシワバゴムノキをコンパクトにした矮小種でイタリア語で赤ちゃんの意味をもつバンビーノと名付けられました。
矮小種ですが、性質はしっかりしており、強健なので初心者の方にもおすすめ。室内でも十分育つこととコンパクトなことから、お部屋の観葉植物として適しているといえるでしょう。
環境
日光を好みますが、真夏の直射日光に当たりすぎると葉焼けの原因になることもあるので、基本的に明るい室内での管理が適しています。ですが特に冬場などは屋外の直射日光にあててあげたほうが株が生き生きとします。
時々屋外での日光浴をしてやるとよいでしょう。その際、冬の屋外の最低気温は5℃程度まで、夏の最高気温は40℃程度までにします。超えてしまうようなら屋外に出すことは避け、明るい室内で管理します。
また、風通しの良い場所での管理をおすすめ。エアコンの風が当たる場所は避けます。ある程度の耐陰性はありますが、あまり暗いと葉が落ちてしまいます。
水やり
湿度が高くやや湿っている土の状態がベストです。
葉が大きくしっかりしているので、多少水を切らしてもすぐに枯れてしまうことはありませんが、水不足になると葉が垂れてきます。土が表面から5センチくらい乾いてきた頃を目安に、全体的に湿るくらいたっぷり水やりをしましょう。その際、鉢皿に残った水は必ず捨てるようにします。
カシワバゴム バンビーノは気温15℃を切ると成長が緩慢になってきて水をあまり必要としなくなります。冬場は水やりの回数を減らしましょう。土の表面が乾燥して3日ほど経ってから水をあげるようにし乾燥気味に管理します。このように表面を乾燥させることで樹液の濃度を高め、耐寒性を上げることができます。
また水やりとは別に定期的に霧吹きなどで葉の部分に水を与えると葉が生き生きとします。
肥料
春から秋にかけて月に1回程度、緩効性化成肥料の置き肥を与えましょう。または、10日に1回程度、液体肥料を与えてもよいでしょう。
冬場は成長が緩慢になるので肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので避けましょう。
室内で管理している場合は、有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
土
カシワバゴムノキ バンビーノは高温多湿を好みますが、水はけの悪い土だと根腐れを起こす場合があります。
水はけのよい土を使用しましょう。
配合土の場合は、観葉植物の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合がおすすめです。
また、室内で管理する場合は、鉢の表面を赤玉土や鹿沼土、その他化粧砂などの無機質の用土で覆うとコバエの発生を防ぎます。
剪定
剪定のタイミングは成長しすぎて葉が重なって密になってしまっている状態の時です。重なってしまうと日光が、当たらず、風通しも悪く病害虫の原因になってしまいます。
時期としては成長期前の春先6月、9月〜10月がおすすめです。休眠期にあたる11月から2月の剪定は注意が必要です。場合によっては株が弱ってしまうこともあるのでなるべく避けることをおすすめします。
また、時期だけでなく天候も剪定ポイントの1つです。剪定後に切り口が湿ってしまうと病気や害虫の被害に遭いやすくなりますので、なるべく天気が良く晴れた日に行うとよいでしょう。
剪定方法は、初めに痛んでいる葉や重なってしまっている葉や枝から剪定をします。剪定後は新芽を発芽させやすくするため、日光に充分当ててあげるとよいでしょう。