お庭づくりの豆知識や、日々のこと
シーグレープの育て方
直訳すると「海のブドウ」ですが、沖縄名産の海藻ではなく、こちらはフロリダ名産の観葉植物
シーグレープ
シーグレープはフロリダ地域原産の海辺に生息する植物です。丸い葉と奔放にうねるように育つ幹の樹形が特徴の観賞価値の高い観葉植物です。
すこし革質な葉を持つので高級感のあるディスプレイや、丸いコロンとした葉姿を活かしナチュラルなディスプレイなど、コーディネートを楽しめます。丸い葉を持つ観葉植物はあまり多くありません。インテリアのポイントになります。
植物名:シーグレープ
学名:Coccoloba Uvifera
英名:Sea grape
和名:浜辺葡萄(ハマベブドウ)
科目:タデ科
属名:ココロバ属
原産地:北アメリカ
特徴
シーグレープは、タデ科ココロバ属で原生地はフロリダ南部、西インド諸島、南米北部、海辺に自生する高さ10m以上になる高木です。雌雄異株で白い花を咲かせ、赤紫色のブドウような房状の実をつけ、実は生食できます。味は酸味と渋みが強く、生で食べるよりは、ジャムなどに加工されて食べられていることが多いようです。
特徴は丸みをおびた光沢のある葉で、革質で厚みがあり鮮やかな緑色をしているのでインテリア性が高く観賞価値の高い観葉植物として近年人気があります。
幹の成長につれて、枝がうねり、奔放に育つので樹形が他にない個性的な形状に育つのも魅力のひとつです。
環境
原産地がフロリダの暖地のため基本的に暑さに強く寒さに弱い性質です。日当たりのよい窓辺などに置いて管理しましょう。
春と秋は室外で日光にあてると元気に育ちます。真夏は気温が高くなり、鉢底が高温になりすぎて根を傷めたり、葉焼けの原因になるので半日陰で管理をしましょう。
また寒さに弱いため、冬場の気温15度を下回ってくる頃には、室内の日当たりのよい場所で管理しましょう。冬場は寒さで葉を落とすことがあっても、春になればまた新芽が芽吹きます。
水やり
水やりは基本的に土の表面が乾いていたら与えるようにします。春から夏は多湿に注意してあげるときはたっぷりと。秋以降は休眠期に入っていくので、水やりの頻度を減らしていきます。樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事にもつながります。
これ以外に、年間を通して葉水をしてあげましょう。葉のほこりを拭き取るほか、病害虫の予防にもなります。
肥料
基本的に肥料は無くても大丈夫ですが、与えた方が成長がはやくなります。春~夏にかけて緩効性の化成肥料を置き肥します。生育を早めたいときには施しますが、株が弱っているときには逆効果になってしまうので注意しましょう。冬場の休眠期に肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので控えましょう。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
土
水はけのよい土が最適です。市販の観葉植物用の土がおすすめ。配合土の場合は赤玉土5:腐葉土3:川砂1:軽石1の割合がおすすめです。
シーグレープ は水はけの悪い土だと根腐れを起こしてしまう可能性があります。また、土の表面には赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
剪定・管理
切り戻してコンパクトな樹形を保ちながら、1年を通して明るい窓辺で管理するのがおすすめです。剪定する場合は、切れ味の良いハサミやナイフを使い、古い葉や枝を剪定して通気性の良い樹形にします。最適期は成長期の後半か、成長期が終わった後に行うのがおすすめです。
管理のポイントとしては、戸外で管理している場合は、真夏の気温が40℃近くなった場合は日陰に移動して遮光して管理することで葉焼けを防止します。水やりは昼間に行うと土中で水分が熱くなりすぎて逆に根を傷めてしまうので、夕方~夜の時間帯にあげるのがおすすめです。
低温には弱いので、冬場は室内温度15℃程度の環境で管理しましょう。