お庭づくりの豆知識や、日々のこと
緋牡丹(ヒボタン)の育て方
色鮮やかな球状のサボテン、インテリアとして楽しむのが一般的
緋牡丹(ヒボタン)
緋牡丹は球状のサボテンで、幹全体が鮮やかな赤色をしています。緋牡丹単体では生育ができなく、他のサボテンを台木として、その先端に接ぎ木して育てます。緋牡丹は単独で生育できない性質上、長く育てることはできませんが、逆に大きくなりすぎることもありませんので、その色鮮やかな姿を活かした鉢や容器に入れてインテリアとして楽しむことができます。
植物名:緋牡丹(ヒボタン)
学名:Beaucarnea recurvata(= Nolina recuravata)
英名:Moon cactus, Ruby ball
別名:キャンドルサボテン
科目:サボテン科
属名:ギムノカリキウム属
原産地:パラグアイ
花言葉:燃える心、情熱
特徴
緋牡丹は、パラグアイ原産のサボテン科ギムノカリキウム属の球状サボテンです。全体が鮮やかな赤色をしていて、緋牡丹自体、植物が水と二酸化炭素から酸素と栄養を作るための機能である葉緑素をもたないため、単体での生育は不可能です。通常、多くの緋牡丹は他の柱状サボテンを台木として、その先端に接ぎ木して育てます。
もともと、パラグアイ原産の赤い斑入りの種を日本で改良したものを、接ぎ木によって生育可能にしたものが今の緋牡丹です。生育方法は一般的なサボテンと変わりませんが、単独で生育できないために、長く生育することは難しく、大きく成長する姿を楽しむというよりも、入手したときの姿をそのまま観賞する、切り花のような存在といえます。
環境
風通しと日当たりの良い雨の当たらない場所で管理しましょう。真夏の強い直射日光は避けます。寒さに弱いため、冬場は室内の日当たりのよい場所で管理しましょう。
水やり
他のサボテン同様、水やりは控え目にします。生育期の春から秋は土中が完全に乾いてることを確認してからたっぷりと水やりをします。冬場はさらに控え目に管理します。月に1回ほど土を湿らす程度に水やりをしましょう。
肥料
特に必要ありません。植え替えの際に新しい用土に含まれる栄養分で十分です。
土
水はけのよい土が適しています。市販のサボテン用の用土がよいでしょう。
管理
基本的には繁殖はなく、入手した株を楽しむものです。
1~2年に一度、根詰まりを解消するため台木ごと植え替えます。植え替える前には数週間断水して、土中を乾燥させてから行います。その後、根についた土を崩して古い根を除去し、日陰で乾燥させた後、新しい土に植えます。適期は春もしくは秋の植え替える。植え替え後の水やりは新しい土に植え替えた後、1週間ほど経過してから始めましょう。