お庭づくりの豆知識や、日々のこと
お悩み解決!観葉植物のコバエ対策
こんにちは!
GOOD2 GARDENです。
GOOD2 GARDENが運営するアウトドアカフェ、「GOOD2 BASE」では、今春より観葉植物の販売をしています♪
店内ではここでしか出会えないようなめずらしい観葉植物を中心に取り揃えています。
ぜひ一度ご来店ください♪
さて、
近年のグリーンインテリア人気の高まりによって、インドアグリーンとしてお部屋に観葉植物を置いてる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな、観葉植物に関するお話を。
ちょうどこの時期によく、観葉植物をお世話するうえで、コバエの発生に悩む方からのご相談をいただきます。
観葉植物に発生するコバエの対策をご紹介します。
- 観葉植物に発生するコバエの種類
- 発生する環境と原因
- 対処法その1:有機物を含まない用土の使い方
- 対処法その2:薬剤の使用のコツ
- コバエが発生しにくい管理のコツ
- まとめ
1. 観葉植物に発生するコバエの種類
コバエの種類は実はたくさんあります。その中でも主に観葉植物に発生するコバエの種類は大きく分けて2種類あります。
- キノコバエ類
体長は1~2ミリほど、細身で手足が長く黒っぽい色をしています。土中の腐葉土や有機肥料などをエサとしています。土の中に卵を産み、数週間で成虫まで成長するので、一度鉢の周りで見かけたらすでに鉢中に卵を産んでる可能性は高いと思った方がいいかもしれません。見た目小さいのとあまりうるさくないのでコバエと認識していない方が多いと思います。 - チョウバエ類
体長が1~5ミリほどで、丸みのある体形でゆっくりと飛ぶのが特徴です。キノコバエより一回り大きいイメージです。チョウバエ類は水中に産卵する特徴があります。そのため、鉢底皿に水が溜まっていたり、近くに水が溜まっているところがあるとそこから発生します。
2. 発生する環境と原因
コバエの発生しやすい環境とは何でしょうか。それらを知ることにより予防につなげましょう。
- 風通しの悪い環境、過湿の状態になっている
コバエは湿度の高い環境を好み、発生しやすくなります。風通しの悪い場所はコバエにとっては生育しやすい環境になります。 - 用土の中に腐葉土や有機肥料を使用している
キノコバエ類のエサになるのは土中の有機物です。もともと土中の有機物と共に潜んでいたり、外からエサを求めて飛来してくるなどして発生します。 - 鉢底皿に水が溜まってしまっている
チョウバエ類は水中に卵を産みます。観葉植物の鉢底皿に溜まっている水などは恰好の産卵場所になってしまいます。
3. 対処法その1:有機物を含まない用土の使い方
土中の有機質をエサにして育つキノコバエ類の発生を抑えるためには、用土を腐葉土や堆肥、ピートモスなどの有機物が含まれていないものを使用しましょう。有機物を含まない用土として赤玉土や鹿沼土、軽石などがあります。
ですが、腐葉土や堆肥などの有機質も植物にとって必要な肥料成分であったり、用土の質をよくする土壌改良の役目を果たしたりなど、植物にとって有益な機能を持ち合わせています。そういった機能を持っていて有機質ではないという点では、バーミキュライトを使うことをおすすめします。
また、土中に卵を産むキノコバエ類ですが、活動範囲は、土の表面から約3センチの深さまで、と言われています。
植物によっては有機肥料を好む種類もありますので、そういった場合は全ての土を植え替えることはぜず、土の上部5センチほどを赤玉土などと入れ替えるだけでも効果があります。
そして、肥料を施す場合には化成肥料を使用します。
4. 対処法その2:薬剤の使用のコツ
観葉植物に発生するコバエの種類は、主に台所で発生する類のコバエと違います。薬剤を使用する場合は、かならず観葉植物コーナーで売られている専用のものを使いましょう。
薬剤のタイプは大きく2種類
- コバエ駆除用殺虫スプレー
エアロゾルなどのコバエ駆除殺虫剤の使用方法の多くは、植物に吹きかけず、土に向かって噴射して使用します。誤って大量の薬剤が植物にかかると、エアロゾルによる冷害や葉を傷める原因になってしまいますので、注意しましょう。 - 誘引剤入り粘着式タイプ
コバエの習性を活かし、誘引剤を含んだ粘着シートに集めるタイプの薬剤です。いわゆるコバエホイホイ。即効性はありませんが、成虫になったコバエに効果を発揮します。
5. コバエが発生しにくい管理のコツ
この他にもコバエが発生しにくい管理のコツをまとめました。
- 風通しをよくする
床に直置きしていたりする鉢は、すのこや園芸台などを利用して鉢底に風を通すだけで効果があります。 - 肥料は化成肥料を使用
前述した用土の他に、肥料を与える際にも有機肥料は使わず、化成肥料を使うことでキノコバエ類の発生を抑えます。 - 大量に発生してしまった場合は植え替え
コバエの発生源は土にあります。すでに大量に発生してしまった場合は、思い切って土を入れ替えるように植え替えをしましょう。その際には無機質の赤玉土や鹿沼土、バーミキュライトなどを利用して、軽石を混ぜて水はけのよい土にすることも大切です。
6. まとめ
いかがでしょうか。
ちょうど梅雨のこの時期、観葉植物を育てている多くの方が一度は悩まされるコバエの対処法をご紹介しました。
ポイントは過湿の環境にしないことと、土の種類を無機質にすること。表面の土をおしゃれな無機質の化粧土にかえるだけでも効果を発揮します。
お困りの方はぜひお試しください。
それでは素敵なグリーンライフを♪