お庭づくりの豆知識や、日々のこと
サラセニアの育て方
筒状の捕虫葉を持っていて、鑑賞性が高い食虫植物
サラセニア
サラセニアはウツボカズラと同じように、虫を捕食する「食虫植物」として知られています。虫を取る葉の部分がくるんと丸まって、柄杓のような形をしているので、別名「ヘイシソウ」とも呼ばれます。カラフルな色合いやユニークな見た目から観賞価値の高い観葉植物としても人気があります。
植物名:サラセニア
学名:Sarracenia
和名:ヘイシソウ(瓶子草)
科目:サラセニア科
属名:ヘイシソウ属
原産地:アメリカ合衆国南部・東部~カナダ
花言葉:憩い、風変わり、変わり者
特徴
サラセニアは北アメリカ原産の食虫植物で、筒状の葉がお酒を入れる瓶子(へいし)に似ることからヘイシソウ(瓶子草)の和名があります。
春と秋の生育期に伸びる筒状の捕虫葉の特徴は、表面に蜜腺があり、昆虫などをおびき寄せます。筒の内側はすべりやすく、しかも毛が下向きに逆立って生えていて、一度筒に入った獲物は上って出られないような仕組みです。筒の底部からは消化液が分泌されていて、それらの栄養分を消化吸収します。
春の初めに咲かせる花の形もユニークで、特徴があります。
環境
サラセニアは過湿の状態を保ちます。土はいつも湿っている状態にして、日当たりの良い場所に置きます。
屋外に置く場合、筒の部分に雨が入らないように注意しましょう。大雨や台風のときは室内に移動させたほうがよいでしょう。
1年を通して日当たり、風通しともによい場所に置きます。多少の耐寒性があるので、冬場に用土が多少凍る程度であれば問題ありません。
水やり
サラセニアは湿地で育つ植物なので湿気を好みます。土が湿った状態でないと枯れてしまうので、水を張った浅鉢の上に鉢を置く「腰水」にして、鉢底から水を吸わせるようにして管理しましょう。
夏は水温が上がりやすいため、水の温度管理に注意します。ぬるくなっていたら水の入れ替えをしましょう。
肥料
サラセニアは肥料はなくても育ちます。サラセニアは食虫植物なので、捕えた虫を養分にする性質があります。
ですが虫も与えなくても問題なく育ちます。
土
サラセニアを湿地と同じ状態で育てるために、鉢に水苔を入れて植え付けをしましょう。水苔単体の他に、ピートモス、赤玉土、鹿沼土などを加えてもよいでしょう。
管理
春に特徴的なきれいな花を咲かせるためには、冬のお手入れが重要です。葉は毎年新しく生え変わるので、休眠中に枯れている部分は取り除き、葉の部分を短く刈りこみます。
夏には、葉が混み合っていると通気性が悪くなるので、枯れた葉は取り除くようにしましょう。