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パンダガジュマルの育て方
肉厚で丸みのある葉の形が特徴のガジュマルの中でも希少種
パンダガジュマル
パンダガジュマルはセンカクガジュマルの突然変異とされています。一般的なガジュマルとは違って肉厚で丸みのある少し大きめの葉が特徴です。日本ではまだ流通量が少なく、珍しい観葉植物ですが、とても人気があります。
植物名:パンダガジュマル
学名:Ficus microcarpa Panda
科目:クワ科
属名:フィカス属
原産地:熱帯アメリカ、沖縄
花言葉:健康
特徴
パンダガジュマルはクワ科フィカス属のガジュマルの中でも突然変異した新品種です。尖閣諸島あたりに自生しているセンカクガジュマルを生産しているうちに生まれたとされています。一般のガジュマルと違う点は、葉が肉厚で、丸みを帯びた形をしています。この丸い葉姿から「パンダ」と名付けられました。
現在、ほとんどのパンダガジュマルは通常の無印ガジュマルに接木して栽培されています。パンダガジュマルの幹は細く、性質が弱いためと言われています。なので、剪定などで接木部分より下を切ってしまうと、新芽が出ても通常のガジュマルの葉っぱになります。生産に手間も時間も掛かってしまうためと、人気種なために高値で流通している希少種です。
ちなみに生産地の鹿児島県指宿市では、その希少性からふるさと納税返礼品にもなっています。
環境
パンダガジュマルは熱帯地域の植物の為、気温10度以上で生育し、25度でより元気に生育します。冬場は5度以上の場所で管理しましょう。直射日光に弱い傾向があるので、葉焼けを避けるためにカーテンなどで遮光するか、半日影で管理します。
水やり
春から秋の生育期には土が乾いたら水やりをしましょう。冬は土が乾いてから数日経って水やりする程度にします。
これとは別に年間を通して、葉っぱに霧吹きで水やりをします。
ガジュマルは、適度な水やりと湿度保持の葉水がポイントになります。
肥料
春から秋の成長期に緩効性化成肥料を1カ月に1回程度か、液体肥料を2週間に1回程度施します。肥料がなくても育ちますが、肥料があるとよく生育が良くなります。
土
市販の観葉植物の土で大丈夫です。配合土の場合は赤玉土7:腐葉土3の割合がおすすめです。
剪定
基本的に込み合ってきた邪魔な枝を落とし、傷んだ葉っぱを取る程度の弱剪定にとどめます。剪定の最適期は成長期の春から秋の間であればいつでも大丈夫ですが、春に済ませると、剪定した分をすぐに成長で取り戻せるのでおすすめです。
注意点としては、パンダガジュマルは基本的に接木で生産されているため、、つないでいる部分から下を落としてしまうと、特徴的な丸い葉っぱが出なくなるので注意しましょう。剪定の時に気をつけないと落としてしまいがちです。
また切ると白い樹液が出てきますが、服やインテリアに付くと染みの原因になります。気を付けて作業しましょう。