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ユーフォルビア デカリーの育て方
ユーフォルビアの中でもマダガスカル南部のみに自生する希少種
ユーフォルビア デカリー
マダガスカル原産の塊根系のユーフォルビアです。花キリン系に分類され、和名はちび花キリンの名前で呼ばれます。マダガスカル南部とその周辺にのみ自生する希少種ですが、最近では挿し木の株が流通しています。
塊根系のユーフォルビアの中でも比較的育てやすいので初めての方にもおすすめです。
植物名:ユーフォルビア デカリー
学名:Euphorbia decaryi
和名:ちび花キリン
科目:トウダイクサ科
属名:ユーフォルビア属
原産地:マダガスカル
特徴
ユーフォルビア デカリーはマダガスカル南部とその周辺が原産の花キリン系のユーフォルビアです。太くて短い枝に、縮れたやや厚めの多肉質の葉をつける姿が特徴です。
気温によって葉色が変化します。ユーフォルビアの花は地味なものが多いですがデカリーも茶色味のある花が下向きに咲きます。
また、デカリーは塊根性のため株元が丸く膨らむように育ちます。地中に埋めておいた方が生長は早いですが、観賞目的であれば地上に露出するように仕立てても問題はありません。
環境
耐寒性が低いので室内での管理がおすすめです。気温10℃を下回らないように管理します。
室内の場合は窓辺の日当たりと風通しの良い場所が適しています。光に向かって枝を伸ばす性質があるので、定期的に鉢の向きを変えてあげるときれいに仕立てることができます。
水やり
ユーフォルビア デカリーは土の表面が乾燥してから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。
基本的に乾燥気味で管理します。
冬には休眠期に入りますが、完全に断水はせず、2週間に1回水やりをする程度で管理すると状態よく保ちます。
肥料
植え付け前に元肥としてマグアンプKを適量混ぜ込むとよく育ちます。
春から秋の成長期に追肥として液体肥料を施すとよいでしょう。
土
乾燥気味に管理するので、水はけのよい土が向いてます。市販の多肉植物用の用土、もしくは配合土の場合は赤玉土や鹿沼土をベースに、軽石や桐生砂を混ぜたものがおすすめです。
管理
ユーフォルビア デカリーは耐暑性がありますが、高湿度が苦手です。必ず風通しの良い場所で管理しましょう。また耐寒性が低いので特に冬場は室内で管理しましょう。1年を通じて乾燥気味に育てます。
病害虫ではハダニ類やカイガラムシ類に注意します。対策としては定期的な葉水をして風通しを良くしましょう。
もしも枝が徒長するように伸びてきたら肥料や水やりを少なめにすると良いでしょう。
増やす場合は挿し木で増やすことができますが、挿し木の株は塊根部が大きくなりにくい特徴があります。塊根を観賞したい場合は実生の株を購入するとよいでしょう。