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亀甲竜の育て方
半球型の塊茎が亀の甲羅の様に成長するつる性の植物
亀甲竜
亀甲竜は半球形の塊茎を持っていて、名前が表すとおり、生長につれて表面がまるで亀の甲羅のように割れていくのが特徴で、マニアにとても人気のある植物です。
植物名:亀甲竜
学名:Dioscorea elephantipes
別名:エレファンティペス、アフリカ亀甲竜
科目:ヤマノイモ科
属名:ディオスコレア属
原産地:南アフリカ・メキシコ
特徴
亀甲竜は南アフリカ原産のものとメキシコ原産のも2つがありますが、日本に流通しているものの多くはアフリカ原産のものです。塊茎が亀の甲羅のように成長していく様とハート型のつる性の葉のコントラストが魅力の植物です。
冬型の塊根植物で、9〜6月の秋から翌年春にかけてが生育期になります。7〜8月の夏には休眠期になり茎葉を枯らします。夏に突然枯れても生育サイクルなので、心配しなくても大丈夫です。
環境
日当たりがよく風通しの良い場所が適しています。もともと熱帯から温帯に分布する植物なので、15℃以上を保つのが理想的ですが、日本の秋以降では5℃から10℃以上を保つように管理して越冬させます。置き場所としては日当たりが良い、室内の明るい場所に置くのがよいでしょう。
水やり
過湿が苦手です。水やりのしすぎには注意しましょう。乾燥気味に管理します。
また、夏の休眠期には断水しても大丈夫です。秋から翌年春の生育期にかけては、鉢土がしっかり乾いてから数日後に水やりをする程度で管理します。真冬はさらに水やりの間隔をあけて越冬させます。
肥料
あまり肥料を必要としません。植え替えのときに、鉢底に有機質肥料を与える程度で十分です。
土
市販の観葉植物用の土で問題ありません。
水はけが悪いようなら赤玉土(小粒)や川砂を混ぜるとよいでしょう。
植え替え・管理
植え替えの最適時期は、葉が枯れている休眠期の6〜8月上旬までの時期がです。休眠中で、植え替えをしても株への負担が少ないためです。
1年を通じて日当たりのよい室内で育てるのがよいでしょう。乾燥に強く、肥料もあまり必要としませんので育てやすい植物です。