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コノフィツムの育て方
地面からプックリと膨らんだ葉を生やす姿が可愛らしい多肉植物
コノフィツム
コノフィツムはコロコロ、ぷっくりした見た目がかわいい多肉植物です。地面から団子状に生えて生長しても数cmと小さく群生します。また、脱皮をして大きく成長する特徴があり、その脱皮する様子がかわいいと人気があります。
植物名:コノツフィム
学名:Conophytum
科目:ハマミズナ科
属名:コノフィツム属
原産地:アフリカ南部(南アフリカ、ナミビア南部)
特徴
コノフィツムは、多肉植物の中でもメセンの仲間として知られ、アフリカ南部原産のハマミズナ科コノフィツム属の多肉植物です。1年に1回、休眠に入る前に外側にある古い葉が枯れてそのまま保護層となり、生育期の秋にはその中から新しい葉がまるで脱皮をするように展開するのが大きな特徴です。
コノフィツムは品種によって株の形状から大きく「足袋形」「鞍形」「丸形」に分けられます。
この他にもメセンの仲間で主なものにリトープスがありますが、表面が平らな形状に比べ、コノフィツムは丸みを帯びた楕円のシルエットをしています。
環境
コノフィツムは冬が生育期の多肉植物のため、比較的涼しい環境を好みます。生育温度が8〜25℃なため、日本の冬の時期、霜が降りるような厳しい寒さの場合は室内に入れて育てましょう。
高温多湿が苦手です。屋外管理でも直接雨が当たらない場所に置き、日本の梅雨や真夏の直射日光は避け、風通しのよい半日蔭で水やりを控えて休眠させましょう。
コノフィツムは休眠期には断水しても大丈夫です。
水やり
冬が生育期のため、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。冬は土自体の乾きは遅いので、10日に1回程度の水やりが目安です。
春に表皮が茶色くなってきたら休眠に向かうサインです。それまでの水やりの頻度を減らしましょう。
夏は休眠期です。水やりは土が乾いて数日してから軽めにするか、葉水程度にとどめます。
秋には茶色い表皮を破って緑の新芽が動き出します。休眠期から目覚めたサインなので、徐々に水やりの頻度を多くしましょう。
肥料
基本的に肥料を必要としません。植え付けや植え替え時に緩効性化成肥料を施していれば大丈夫。
もし施肥する場合は、秋から冬の生育期に緩効性化成肥料を少量与える程度にします。
土
水はけのよい土が適しています。市販の多肉植物専用土でもいいですし、
配合土の場合は赤玉土小粒2:鹿沼土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭2の割合がおすすめ。
植え替え・管理・脱皮後
脱皮後の古い葉を取ろうとしないほうがいいでしょう。無理にすると新しい葉を傷つけてしまう危険があります。1シーズンは放置して葉が完全に乾燥してからピンセットなどで優しく取り除くことをおすすめします。
鉢植え管理が基本ですが、株が群生して鉢に対して大きくなったら植え替えましょう。最適期は10月から12月の間。生育期の初期に済ませましょう。
コノフィツムは、生育期に入った、秋ごろに開花を迎えます。開花後は花がらを残しておくと湿気や株にしみを作る場合がありますので指かピンセットで優しく取り除きましょう。