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アマゾンオリーブの育て方
「アマゾン」と「オリーブ」ふたつのイメージを持つ観葉植物
アマゾンオリーブ
アマゾンオリーブは日本ではまだ流通し始めたばかりの観葉植物。落葉が少なく、うねりながら成長し、室内管理で冬越しも簡単なので、インテリアプランツに最適の植物です。
植物名:アマゾンオリーブ
学名:Syzygium cumini
和名:ムラサキフトモモ
科目:ムラサキフトモモ科
属名:シジギウム属
原産地:インド、タイ、フィリピンなど
花言葉:幸福、うれしい便り、深い関係
特徴
アマゾンオリーブはインド、タイ、フィリピンなどの東南アジア原産の植物でフトモモ科シジギウム属の木です。同じフトモモ科にユーカリがあり、オリーブの名がありますが、ユーカリに近い品種です。日本では沖縄などに自生していて、別名「ムラサキフトモモ」の名で知られていますが、まだまだ観葉植物としては流通量が少なく、希少価値のある植物です。
実と種に薬効があり、オーストラリアなどでは、血糖を下げる薬や胃腸薬としても使われることもあります。
名前の由来は、「熱帯に自生するオリーブの木によく似た実をつける植物」というところから名づけられたといわれています。葉も細く黄緑色でオリーブの木に似ているため、葉と実の形態から「オリーブ」の名がついたのかもしれません。
ちなみに花は3月~4月、タンポポの綿毛のようなふわふわの花を咲かせます。実は食べることができ、タイなどでは時期になると市場に出回っているようです。
環境
熱帯原産の植物の中では比較的耐陰性があり、涼しい場所を好む性質を持ち、室内でも育てやすい観葉植物です。気温が5℃以上であれば屋外で育てることもできます。屋外管理の場合は秋ごろ、平均気温が15℃以下になってくるタイミングで室内に取り込みましょう。
基本的に室内の風通しのよく直射日光の当たらない明るい日陰に置くのが理想的です。水が大好きなので水切れ注意です。
水やり
とても水が好きな植物のため、土の表面が乾いたら、すぐにたっぷりと水をあげて管理しましょう。鉢底皿に水が染み出るくらいにしっかりあげましょう。ただし皿に溜まった水はすぐに捨てるようにしましょう。
成長が鈍くなる冬の間は水やりの頻度は下げます。
水切れになると目に見えて葉がしおれてくるので初心者にもわかりやすいサインになります。たっぷり水をあげましょう。
葉水も効果的です。夏場の乾燥しやすい時期など特に葉水を毎日するとハダニの防止にも役立ちおすすめです。
肥料
室内管理の場合、有機肥料よりも化成肥料がおすすめ。有機肥料だとコバエなどの小さな虫が発生しやすくなってしまいます。施肥の際は春から秋にかけて、月に1回程度、緩効性の化成肥料を置き肥するとよいでしょう。多肥は株が弱まるのでほどほどに。冬は控えます。
土
市販の観葉植物の土の使用で問題ありません。
管理
アマゾンオリーブは枝の生育が旺盛な植物です。他の観葉植物より剪定頻度は高くなります。芽が出やすい種類なので気軽に剪定しても大丈夫です。
樹形の崩れが気になった時、風通しを良くしたい時などに切り戻し剪定をしますが、切った個所が乾きやすいように晴れた暖かい日に行うのがおすすめ。時期は休眠から目覚める前の1~3月か、花芽が終わる5、6月ごろが適期です。
また、根が鉢から覗くほど、根が伸びてきたら植え替えが必要です。そのままにしておくと根詰まりを起こして株が弱くなってしまいます。成長スピードが速いので2年に1回のペースで植え替えをおすすめします。
植え替えの最適期は冬の休眠期や真夏でなければとくに問題ありません。植え替えの際の注意点は、根鉢を崩さず土ごと植え替えましょう。根を傷つけると株が弱まる原因になります。やさしく植え替えましょう。