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タコノキの育て方
名前の由来のように、タコの足を生やしたような姿の南国の観葉植物
タコノキ
タコノキは、南国によく生息する、パイナップルに似た果実をつける植物です。名前の由来となった、タコの足のような気根を生やし成長します。
植物名:タコノキ
学名:Pandanus
別名:パンダヌス
科目:タコノキ科
属名:タコノキ属
原産地:アフリカ、オーストラリア、太平洋諸島など
特徴
タコノキの大きな特徴は、名前の由来にもなった、幹に生えた気根です。タコの足のように太く、たくさん生やします。この気根は呼吸や吸排湿の役割を果たしています。
葉をらせん状につけます。葉姿が細くて長いことと、葉の淵側に茶色い鋸歯があるのが特徴です。
また自生地では3~5mまで成長し、パイナップルやドリアンに似た果実を付けます。パイナップルとの違いは、果実が熟すと、集合していた果実がポロポロと地面に落ちて、丸い芯だけが枝に残った状態になります。果実は食用でき味は、イモに近い触感と甘みは少ない感じです。
環境
鉢植えでも室内の日当たりのいい場所なら充分育つ、育てやすい植物です。ですが寒さには弱く、冬は室内の明るい場所で管理しましょう。
水やり
生育期の春と秋は鉢土が乾いてきたら与えるようにし、夏は鉢土を乾かさないように与えましょう。
休眠期にあたる冬場は水やり頻度を抑えて鉢土を乾燥気味にします。
また、全般的に水やりの際に葉の間にたまった水は、鉢を逆さにして落としましょう。
肥料
春から秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回程度施しましょう。または、月に2回程度、液体肥料を施すのでも大丈夫です。
冬場は肥料は避けましょう。
土
腐植質で水はけのよい用土が向いてます。配合土の場合は、赤玉土小粒7:腐葉土3がおすすめです。
管理
タコノキは気根がタコの足のように生育するので、根の生育が旺盛です。他の観葉植物にくらべて根が鉢いっぱいになりやすいので、2年に1回を目安に植え替えましょう。植替え時期は5月中旬から7月下旬まで。鉢から抜いた株を、根鉢を1/4程度切ってから、二回りほど大きな鉢に植え替えましょう。
定期的なお世話としては、下葉が黄色に変わったら切り落とす「下葉切り」をしてあげる、葉先が枯れてきたら葉先をカットする「葉先切り」をしてあげましょう。