お庭づくりの豆知識や、日々のこと
紫陽花(アジサイ)は種類によって剪定が違うのをご存じですか?
こんにちは!
GOOD2 GARDENです♪
6月に入り紫陽花(アジサイ)を見かけるようになりました。
季節を感じる植物っていいですよね。
今回はなんとなく知ってるようで意外と知らない紫陽花(アジサイ)の種類と剪定などのお手入れについてご紹介していきます。
実は紫陽花(アジサイ)は種類によって、その剪定方法や時期が違うのをご存じでしたか?
これから植えようとお考えの方にもどんな品種があるのか、や紫陽花(アジサイ)のもつ魅力をご紹介していきます。
それではいってみましょう♪
紫陽花(アジサイ)の主な種類
紫陽花(アジサイ)は、もともと日本原産の落葉低木です。
日本原産の紫陽花がシーボルトによって西洋に伝わり、品種改良を経て日本に入ってきたのが西洋アジサイと呼ばれるようになりました。どちらも魅力的で人気のある植物なので現在でも品種改良が多く行われ、毎年のように新品種が誕生しています。
樹高が約1~1.5mまでに成長し、花部分が開花から約1ヶ月ほど続くので長く楽しめるのが魅力の植物。
紫陽花(アジサイ)は比較的栽培が容易で剪定の時期さえ間違えなければ毎年開花を楽しめる、日本の気候に適した植物です。
日本の梅雨の時期を象徴する植物とも言えますね。
次に主な種類をご紹介します。
1.ガクアジサイ
ガクアジサイは日本原産アジサイ。額縁のように装飾花が周りを囲むように咲く姿から名づけられたといわれています。この花のように見える部分は植物のガクがまるで花のように変化したもので装飾花と呼ばれ、中心の小さい粒粒が本当の花になります。
開花時期:5月~7月
剪定時期:花後すぐ~7月
2.ホンアジサイ
ホンアジサイはガクアジサイの日本の栽培種です。額縁のように咲くガクアジサイと違い、装飾花のみで丸くこんもりと咲かせる花姿が特徴です。このような咲き方を手毬咲きと呼び、ボリューム感と華やかさが印象的なことから、現在一般的にアジサイというとホンアジサイの品種が多く流通しています。
開花時期:6月~7月
剪定時期:花後すぐ~7月
3.西洋アジサイ
ホンアジサイが18世紀後半にシーボルトらにより西洋に渡って品種改良が重ねられて日本に逆輸入されたを西洋アジサイと呼びます。より大輪で色のバラエティーがあり、切り花だとハイドランジアと呼ばれます。こちらも現在多く流通していて、品種改良も多く、新品種が次々と産出されています。
開花時期:5月~7月
剪定時期:花後すぐ~7月
4.アナベル
アナベルは別名アメリカアジサイなどとよばれ、こちらも日本に入ってきた西洋アジサイですが、他の西洋アジサイとは剪定時期が違います。人気のピンクアナベルの他にも初夏にグリーンから白色に変化する魅力な品種もあり、近年とても人気のあるアジサイです。アナベルはドライフラワーにしてもキレイなのでインテリアにもなるところも人気のひとつです。
開花時期:6月
剪定時期:翌春までに
5.カシワバアジサイ
カシワバアジサイは葉の形が柏の葉に似ているアジサイ科の植物です。その葉の形が柏葉ににていることからカシワバアジサイと名付けられました。実のところ北米産ですが、古くから日本に入ってきて定着しています。カシワバアジサイの花は先端が突き出たピラミッド型をしていて、グリーンから白へと変化する様子が楽しめます。
開花時期:5~7月
剪定時期:花後すぐ~7月
6.ヤマアジサイ
ヤマアジサイは日本に自生する野生種のアジサイです。山野草の風情があり他のアジサイに比べて枝が細く、一つの枝に花部分が小ぶりです。その分、枝先に花をたくさんつけます。葉も楕円形で薄いのが特徴です。
その花姿が素朴で清楚な雰囲気が魅力ですが、自生してるだけあって日本の風土によく合っているので大変育てやすいです。花が小ぶりなことから、鉢植えでもよく流通しています。
開花時期:5月~7月
剪定時期:花後すぐ~7月
7.ノリウツギ
ノリウツギはアジサイの仲間ですが、円錐形の花房をもつのが特徴です。別名ピラミッドアジサイの名前で流通している品種があります。開花時期も他のアジサイに比べて遅く、花の少ない夏に重宝されるアジサイです。
開花時期:7月~9月
剪定時期:翌春までに
それぞれの剪定時期にご注意!
日本の風土にあり、比較的容易に栽培を楽しめるアジサイ。毎年花を楽しむには剪定が必要になります。
ですがアジサイの最大のポイントはこの剪定にあるといっても過言ではありません。
しかも種類によっては剪定する時期も異なりますので、ご自身で育てているアジサイの種類をしっかり確認して適切な剪定をしてあげましょう!
旧枝咲きか新枝咲か
花後のアジサイは種類によって翌年の花芽の形成するシステムが異なります。
旧枝咲きのアジサイ
旧枝咲きのアジサイの場合は、翌年の花芽が夏の終わりの時期に形成されます。ですのでその前に剪定を済ますことがポイントです。剪定の目安は花から2〜3節下、葉の付け根にある芽の2cmほど上です。花がついた枝のみ剪定しましょう。今年花が咲かなかった枝は翌年花をつけますので残します。
あと万が一、剪定せずに秋を迎えてしまった場合は、すでに花芽が形成されていますので剪定しないようにしましょう。
旧枝咲き:ガクアジサイ、ホンアジサイ、西洋アジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイ
新枝咲きのアジサイ
新枝咲きのアジサイの場合は、簡単です。翌年の春に新しく伸びた枝に花芽を付けるので、今年の花後の剪定は翌年の春を迎えるまでにすれば十分です。また、剪定場所も選びませんので花後はバランスをみて剪定が可能です。
新枝咲き:アナベル、ノリウツギ
まとめ
いかがでしょうか。
知ってるようで意外と知らない紫陽花(アジサイ)のことをご紹介しました。
毎年キレイな花を楽しむためにも剪定時期をチェックしてくださいね。
紫陽花(アジサイ)の種類と魅力、剪定のポイントをしっかり押さえて素敵なガーデンライフをお過ごしください!