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オベサの育て方
丸い形が特徴的なユーフォルビア
オベサ
トウダイグサ科のユーフォルビアは、世界に2000種以上あると言われています。別名:バスケットボールプランツの名前のとおりオベサはそのまん丸い形が特徴的で人気があります。
植物名:ユーフォルビア オベサ
学名:Euphorbia obesa
別名:バスケットボールプランツ
科目:トウダイグサ科(ユーフォルビア科)
属名:トウダイグサ属(ユーフォルビア属)
原産地:南アフリカ
特徴
ユーフォルビア オベサは一見サボテンの様に見えますが、実はユーフォルビア属の多肉植物。ユーフォルビア属は約2000種類以上あるとされていて、その中でも多肉のような構造をもったものが多肉系ユーフォルビアと言われたりもします。サボテンとユーフォルビアの違いは、トゲのように見える部分の付け根に刺座と呼ばれる毛のようなものがあるか無いかです。ユーフォルビアに刺座はありません。オベサの場合、トゲのように見える部分は実は花茎が残ったものです。
そのまん丸な見た目から別名「バスケットボールプランツ」と呼ばれることもあります。
環境
水やり
水は少なめで管理します。春から秋の生長期は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをします。オベサの根は細くて弱いので、冬の休眠中に断水すると細い根の先が枯れてしまいますので避けましょう。週に1度程度を目安に軽めの水やりをして管理しましょう。
肥料
あまり肥料を必要としません。
植え替え時に緩効性化成肥料を少量混ぜ込むとよいでしょう。株の様子をみて薄めた液体肥料を与えてもいいですが肥料の与えすぎは徒長を助長させますので注意が必要です。
土
水はけの良い土を好みます。市販の多肉植物用の土または、市販の山野草の土などが適しています。
管理
毎年春に植え替えを行うことをおすすめします。鉢の大きさは選ばないので小さくても問題ありません。
暑さ、寒さに比較的耐性があるオベサですが、冬場に10℃を切ったら室内の日当たりの良い場所に移動させることと、1週間に1回程度の軽い水やりで越冬させるのが育てるポイントです。
また、オベサを育てていくと避けて通れないのが木質化。木質化とは、緑色でみずみずしい株が樹木のように茶色く固くなってしまう現象のことで、一見枯れたように見えても、枯れてきたわけではありません。
ですが、徒長や木質化はオベサの丸い形を崩してしまいます。そのようになってしまったオベサの対処法として「胴切り」という方法をとることがあります。胴切りとはその名のとおり株を半分にカットして断面から発根をさせてから再度植え付ける方法のことです。カットした断面は雑菌の繁殖を防ぐために水で洗ったあとに水気をふき取り乾燥させます。そのまま放置して様子をみて発根してきたら新たな鉢に植え付けます。