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フィロボルス レスルゲンスの育て方
流通量が少なくて希少なメセン型のコーデックス
フィロボルス レスルゲンス
フィロボルス レスルゲンスは、樹形が美しい小型の塊根(コーデックス)メセンです。イソギンチャクの様な葉は水分やミネラルを溜め込むため粒々しています。これは過酷な環境を乗り切るため。冬型の塊根植物で夏は断水、成長は春と秋です。
植物名:フィロボルス レスルゲンス
学名:Phyllobolus resurgens
和名:天賜(てんし)
科目:ハマミズナ科
属名:フィロボルス属
原産地:南アフリカ
特徴
フィロボルスはおよそ38種類あるハマミズナ科に属する植物です。和名は天賜(てんし)とも呼ばれています。名前の縁起がよいですね。レスルゲンスの葉はイソギンチャクのようで細長く、葉表に塩分やミネラルを含んだ小さく透明な粒を幾つもつくるのが特徴です。
涼しいところに自生している品種で生長期は秋と春、真夏は休眠期にあたります。冬型メセンです。
花はマツバギクのような黄白色の花を咲かせ、明るい時間帯に開花し、日が暮れると花を閉じます。
環境
水やり
基本的に乾燥気味で管理します。成長期に極端に水を切らすと葉垂れてきますので土が乾燥した頃を目安にたっぷりと与えるようにしましょう。夏の休眠期には葉を落とし土に擬態するほどやせ細りますが、その状態でかなりの乾燥に耐えるので水切りで管理します。秋ごろに徐々に水やりを開始すると葉を展開させ、成長を開始します。
冬場は5℃を下回ってきたら成長が鈍化しますのでそれまでの水やりを控えめにします。室内に取り込みましょう。
肥料
植え替え時に緩効性化成肥料を少量混ぜ込むとよいでしょう。または、秋に薄く希釈した液体肥料を与えるのでも可。
土
水はけの良い土を好みます。市販の多肉植物用の土やサボテンの土が適しています。
管理
涼しい場所に自生しているため、成長期は比較的涼しい時期に迎えます。冬型メセンの塊根植物(コーデックス)です。成長期の秋から春にかけて乾燥気味に管理し、日当たりの良い場所で育てましょう。
また、挿し木や種から増殖が可能です。