お庭づくりの豆知識や、日々のこと
脱皮する?!不思議な植物「リトープス」「コノフィツム」
こんにちは!
GOOD2 GARDEN です。
お家で素敵なグリーンライフを楽しんでいる皆様、とりわけ多肉植物を育てて楽しんでらっしゃる方も多いと思います。
そんなタニラーの皆様にご紹介したい多肉植物。
脱皮する多肉植物
があるのをご存じですか。
脱皮って何やねん!とお思いの方、ほんとに脱皮する多肉植物があるんですww
実は知っているけれども育てたことないわ、なんて方もぜひ。
タニラーさんの中でも好みがわかれるマニアックな多肉植物かもしれません。
ですが他の植物にはない脱皮する特徴と生態を知ってしまえばなんとも健気でかわいく見えてくるから不思議です。
これを読んだ後、興味を覚えたあなたはもう沼にハマったようなものww
今回は脱皮する多肉植物「コノフィツム」と「リトープス」の魅力をご紹介します♪
脱皮する多肉植物
コノフィツム
コノフィツムは、多肉植物の中でもメセン(女仙)の代表的な属の一つ。個性的な見た目と脱皮して生長する独特な特徴を持っているところがマニアも多い植物です。
このような独特な容姿は、原産地の岩捌く地帯による影響が大きく、茎も葉も一体化した丸みを帯びた姿に進化した理由のひとつに、動物の食害を避けるために、周りの石粒の環境に擬態しているためと言われています。
砂漠の動物に食べられないように石や砂利の様に似せて進化したコノフィツム。なんて健気なんでしょうか。
花も茎をのばさずにそのまま地際に咲きます。花自体はカラフルで見た目もキレイなのでかわいらしい花も楽しめるところがまた魅力のひとつ。
そして大きな特徴として「脱皮」して生長するめずらしい植物です。コノフィツムの生長期は冬、春を迎えると休眠します。表皮がカサカサになっても心配ありません。秋以降、生長期にはいると、しわしわの皮を破って、中から新芽が出てきます。その姿がまるで脱皮しているようです。めずらしい特徴をもった多肉植物です。
↑春、シワが寄ってきて休眠準備
↑自生地では岩に擬態するよう進化しました。地際に咲く花がとても可愛らしいです。
↑真夏の休眠期。この時期は水を切っても大丈夫です。秋にはシワを破るように新芽が脱皮して生えてきます。
↑シワの中からのぞく新芽。これから3カ月ほどかけて脱皮する様子が楽しめます。
別名「砂漠の宝石」
リトープス
リトープスは、コノフィツムと同じくメセンの中の代表的な多肉植物です。上からの見ためが平らで丸みを帯びた2枚葉があるような容姿をしていますが、横から見ると融合しているというなんともユニークな容姿をしています。
リトープスもコノフィツムの同様、自生地の岩砂漠で、周辺の石や砂利に似せた「擬態」をする植物としても知られています。株の色は実は多色あり、緑やクリーム、白、紅などさまざまあります。そんなところからか別名「砂漠の宝石」とも呼ばれ、愛好家の多い多肉植物です。
リトープスも脱皮をする多肉植物で知られています。1年に1回、外側の古い葉がしおれて、真ん中から新しい葉が形成され、まるで脱皮をするように展開していきます。
↑株の色が多様なのも魅力。茶色やクリーム、紅色など。好みの色味を並べてまさに砂漠の宝石のように愛でることも魅力のひとつ。
↑リトープスの花もコノフィツム同様、地際に多色で可愛らしく咲かせます。
↑脱皮が進んだリトープスですが、脱皮中は外側の葉を無理に除去せず自然に任せましょう。経過を見守るのも楽しい期間です。
↑脱皮が終わり、外葉が完全に茶色く枯れてしまえばピンセットなどで除去しても大丈夫。
まとめ
コノフィツムとリトープスのちがいは主にリトープスは葉の色や模様の種類が豊富なことと葉が扁平で丸みを帯びた形が多いのに対し、コノフィツムは葉の色が緑色で模様がないものが多く、形も丸形や足袋(ハート)形、鞍形のものが多くあり見分け方のポイントになります。
どちらも南アフリカの岩砂漠地帯に自生しているものが多く、育て方は一緒です。
何より「脱皮」するという、他の植物にない特徴をもつコノフィツムとリトープス。
愛着がわきますよ。これを読んで少しでも興味をもったそこのあなた。
沼にハマりかけてるかも?ww
ぜひ一度育ててみてください♪