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ディッキアの育て方
シャープで造形的なフォルムに魅了される植物ファンが増えています
ディッキア
細かいトゲのあるシャープな葉を放射状に生やすディッキアは、一見とっつきにくそうですが実は乾燥に強く、育てやすい多肉植物です。また、個性的な葉の色や形からコアなファンの多い植物といえます。
植物名:ディッキア
学名:Dyckia
別名:バスケットボールプランツ
科目:ブロメリア科
属名:ディッキア属
原産地:ブラジル
特徴
ディッキアは南米の岩場や川岸などに自生している植物。パイナップルやエアプランツと同じブロメリア科の多年草です。グラウンドブロメリア(岩や土に生えているブロメリアのこと)で縁に細く鋭いトゲのある葉を放射状に生やした姿はシャープな印象を与えます。見た目はアロエによく似ていて、トゲがもつイカつい印象とは裏腹に、葉の色は繊細で多彩です。トリコーム(葉の表面や裏側に生えている白色の細かい毛)に覆われた白銀のものをはじめ、緑、赤などバリエーションに富んでいます。み、葉色も淡かったり濃かったりとさまざまです。
自生地が厳しい環境下にあるため、暑さ寒さ乾燥に強く、非常に育てやすい植物といえます。
特徴のトリコームとは、葉の表面や裏側に生えている白色の細かい毛のことで、自生地の乾燥した岩場や山岳地に適応するために、夜露や霧から水分を集めやすくしたり、強い日差しから身を守ったりする役割があるといわれてます。
環境
水やり
ディッキアは乾燥地帯に生育する植物ですが水を好みます。ですが土が完全に乾いていないうちに水やりをすると根腐れを起こしてしまいます。水やりをする際は土を触って完全に乾いていることを確認してから鉢底から水が流れるまでたっぷり水をあげるようにします。
また、トリコームが生えているもは直接水を掛けるとトリコームが剥げてしまうため、注意しましょう。
肥料
基本的に必要ありませんが、生長期の春から秋の間に月に1回程度、緩効性化成肥料を施肥するか、薄く希釈した液体肥料を2週間に1回程度施肥するとよいでしょう。
土
水はけの良い土が適しています。市販の多肉植物の土か、配合土の場合は、赤玉土や鹿沼土をベースに粒状の培養土を混ぜ合わせた水はけのよい土がおすすめです。
管理
ディッキアは乾燥した日差しの強い場所に自生している植物。自宅で育てる際はなるべく同じような環境下に置くよう意識するとよいでしょう。もし日当たりが悪い室内ならば、春〜秋の間は屋外で栽培するのもひとつの手です。冬場、気温が3度以下になる前には室内に取り入れて、日当たり良い場所で育てましょう。また、基本的に乾燥させて管理するために、ハダニなどが湧きやすいといえます。日頃からよく観察してもしも見つけたならばピンセットで取り除くか薬剤を散布させるなど早めに対策しましょう。
1年に1回、梅雨前に植え替えをするのがおすすめです。