お庭づくりの豆知識や、日々のこと
伐根 & 常緑ヤマボウシ植栽 の話
こんにちは、グッドツースタッフの辻です。
今日は、9月の台風20号の暴風で破損したお客様のお庭の修復についてです。
台風の直撃の数日後、お客様からの連絡でお伺いしたら以下のように大きな庭木がバタバタと倒れていました。
応急的に、倒れた樹木は小さく切って処分し、傾いた樹木4本のうち、1本は傾きを修正し、残りの3本は伐採しました。
↑傾き修正
↑修正不可能な樹木は伐採しました。
お客様の大切な庭木を切ってしまうのはすごく悲しいのですが、復活する可能性が低いことと、安全面を考え、やむを得ない措置としての伐採となりました。
以上までの作業を9月に行い、2ヶ月経過した先日、3本を伐採した場所のちょうど中央辺りにまた新しい庭木を植えることになりました。
前段階として、まず切り株状態になっている倒木を根っこから取り除く作業を行います。
↑切り株の周囲の土や根を取り除きながらチェーンブロックで切り株を釣り上げていきます。
(太い根が地中深くまで張っていて、しかもすぐそばに塀があるので、慎重に作業を進めていく必要があり、相当な時間を要しました。)
作業に集中していたため、写真アングルがイマイチですみません。
↑(作業開始から4時間経過…)わかりにくいですが、やっと3本全ての根っこを引き抜くことができました。
次は新しく植え付ける場所を決め、根鉢(ねばち = 根と周りの土がくっついて一つの「かたまり」になったもの)が入るよう穴を掘ります。
↑根鉢より2~3割大きな穴を掘ります。
そして植え付け予定の木を仮置きして、向きや角度、根鉢の大きさの調整をしていきます。
当たり前ですが、植物は自ら移動できないので、植え付ける位置や向き、角度の調整は非常に重要なポイントです!
このような調整ができたら、堆肥等の混ざった土で隙間をしっかりと埋めていきます。
そして、水をたっぷりあげて植栽完了です。
↑伐根に時間がかかり、植え付けが終了した時には辺りがすっかり暗くなっていました。
破損していた花壇の枠を植え付けた木の周囲に円形に配置し、モルタルで固定して作業完了です。
写真がイマイチですみませんが、実際はワクワクするほど素敵な雰囲気になりました。
すくすくと元気に育って欲しいです!
★ちなみに今回ご提案した庭木は「常緑ヤマボウシ」です。
この樹木はミズキ科の果樹で、落葉樹である通常のヤマボウシに対して、常緑ヤマボウシは年中幅茂っていることが特徴です。
↓常緑ヤマボウシ(イメージ)
ちょうど良い存在感と可憐な白い花が魅力で、当社の植栽樹木のうちでも人気抜群です!
開花期は春で、日当たり、水はけの良い場所を好みます。(10月~11月、3月~5月が植え付けの適期です。)
皆様のお庭にも新しい仲間として常緑ヤマボウシを植えてみては如何でしょう?